40代で施工管理を目指そうとすると、年齢の壁について書かれた情報にぶつかります。20代なら採る、30代までなら可能性がある、40代は難しい。求人票には年齢の記載がないため、どこまでが本当なのか分かりません。この記事では、採用に携わる立場から見た40代未経験の扱いを率直に書きます。通る場合と通らない場合の違いは、年齢そのものではないところにあります。
まず、簡単ではありません
最初に事実を書きます。未経験の採用で40代が20代と同じ扱いになることはありません。理由は育成にかかる時間です。
施工管理は入社してすぐ一人で現場を任せられる仕事ではありません。一人前になるまでに年単位の時間がかかります。会社はその期間を投資と考えるため、その後に働いてもらえる年数を見ます。この計算をすると、若い方が有利になるのは避けられません。ここを曖昧にしても意味がないので、はっきり書いておきます。
それでも採用される場合があります
一方で、40代未経験の採用は実際に起きています。背景にあるのは人手不足です。国土交通省が公表している監理技術者資格者証の保有者の年齢構成では、60歳以上が34.9%、29歳以下は1.1%です。現場を仕切る層が抜けていく一方で、下から入る層が足りていません。
厚生労働省の職業安定業務統計では、建築・土木・測量技術者の有効求人倍率は4.85倍です。募集が埋まらない状態が続くと、会社は採用の対象を広げます。若い人だけを待っていても欠員は埋まらないため、年齢で切っていた枠を動かすことになります。
採用側が40代に求めるもの
40代の応募者を見るとき、採用側の見方は20代とは違います。育成の期間を短くできる要素があるかを探します。
- 前職で人を動かしていた経験があるか。工程や日程を組んでいたか
- 決まりごとを守らせる立場にいたか
- 体力と健康に問題がないか
- 年下の人間から教わることに抵抗がないか
四つ目が実は最も重要です。現場では、経験年数が下の相手から教わる場面が続きます。前職で役職についていた人ほど、ここでつまずきやすくなります。採用側はこの点を面接で確かめています。
落ちる理由は、年齢よりも姿勢です
40代の応募で落ちる場合、書類や面接に共通の特徴があります。前職の役職や実績を中心に語り、未経験の立場としてどう働くかが書かれていないことです。
採用側が知りたいのは、これまでの実績ではなく、これから現場でどう動くかです。前職の経験は、施工管理の仕事と重なる部分だけを取り出して書いてください。実績の分量が多い書類ほど、扱いにくい人という印象を与えます。
もうひとつ、年齢を理由に条件を下げすぎる姿勢も逆効果です。何でもやりますという書き方は、判断の材料になりません。自分が何を持っていて、何を教わる必要があるのかを分けて書いた書類のほうが通ります。
入り方によって通りやすさが変わります
同じ40代未経験でも、応募先によって結果が変わります。未経験者の育成の仕組みを持つ会社は、年齢の幅を広く取る傾向があります。一人ずつ手をかけて育てる規模の会社では、投資の回収期間を長く見るため、慎重になります。
工事の種類によっても差があります。人が特に足りていない分野では、年齢の条件が緩む傾向があります。全部の会社に同じ書類を出して結果を見るのではなく、40代の採用実績がある入り口を探すほうが早く進みます。
確かめるべきこと
40代で目指すなら、確認する順番が重要です。まず、40代の未経験入社の実績があるかを聞いてください。実績がある会社なら、その後の育て方も決まっています。次に、年下が上司になる体制を受け入れられるかを自分に確認してください。ここが引っかかると長く続きません。
無理かどうかは会社ごとに答えが違います。年齢を理由に諦める前に、入り口ごとの違いを確かめてから判断してください。
応募する前に、入り口の違いを確認しておく
書類や面接の準備と同じくらい、どこから応募するかが結果を左右します。未経験の採用枠は会社の種類によって考え方が違うため、同じ経歴でも通る先と通らない先があります。応募先を決める前に、入り口ごとの違いを確認しておいてください。
(AI逃げ切りナビ編集部)