退職代行、使いたい。でも、なんか気まずい。同僚に申し訳ない。上司の顔が浮かぶ。辞めたあとも、ずっと罪悪感を引きずりそう——。その「気まずさ」が、最後の一歩を止めてませんか。30代後半・人材業界10年・絶賛AI失業ビビり中のぽんこつ先輩です。
先に言っておきます。俺は数年前、退職代行を使ってある会社を辞めました。使う前は、あなたと同じで「翌日からの気まずさ、どうしよう」ってずっと考えてた。でも実際に辞めた翌朝に感じたのは、気まずさじゃなく、解放感のほうがはるかにデカかったんですよ。今日はその話を、体験と採用側10年の目線の両方から、正直に書きます。5分だけ付き合ってください。
結論:気まずさは数日で消える。残るのは解放感のほうだった
結論からいきます。退職代行で辞めた後の「気まずさ」は、実在します。ゼロにはなりません。でも、それは数日でだいぶ薄れる種類の感情で、そのあとに残るのは「もうあの場所に行かなくていい」という解放感のほうです。順番の問題なんですよ。先に気まずさが来て、あとから解放感が追い抜く。
しかも、あなたが怖がってる「会社にずっと根に持たれる」は、ほぼ思い込みです。退職代行で社員に辞められた企業のうち、その後の採用活動に影響が「なかった」と答えた会社は74.0%(東京商工リサーチ 2024年調査)。実際に退職代行を使った人も、74.2%が「今後も使いたい」と答えてます(マイナビ 2024年調査)。気まずさで動けない人へ、この記事はその気まずさを分解していきます。
退職代行で辞めた翌朝、俺が実際に感じたこと
俺が退職代行に申し込んだのは、平日の夜でした。翌朝、業者が会社に連絡を入れてくれる段取りです。だから申し込んだ夜は、正直あんまり眠れなかった。「明日、会社はどう反応するんやろ」「同僚、何て思うやろ」——気まずさの予行演習を、ずっと頭の中でやってた。
で、翌朝。目が覚めて、まず思ったのは「あ、今日は会社に行かなくていいんや」でした。気まずさを覚悟してたのに、最初に来たのはそっちだった。布団の中で、ちょっと拍子抜けしたのを覚えてます。
もちろん、気まずさがゼロだったわけじゃない。スマホに同僚から「どうしたん?」ってLINEが来て、それを見たときは、胃のあたりがキュッとなりました。上司の顔も浮かんだ。申し訳なさも、あった。それは正直に書いておきます。
ただ、です。その気まずさと、「もうあの朝が来ない」という解放感を、天秤にかけたとき。解放感のほうが、比べものにならないくらい重かった。気まずさは確かにあった。けど、それは解放感の隣で、わりと小さくしぼんでいったんですよ。
「気まずい」の正体——たいてい、起きる前の想像で消耗してる
そもそも、なんで気まずいと感じるのか。ここを分解しておきます。
退職代行で気まずさや罪悪感を強く感じるのは、責任感が強くて真面目な人ほど多い、と言われています。「途中で放り出した」「最後まで筋を通せなかった」と感じてしまう。これ、けっこう「石の上にも三年」とか「会社は家族」みたいな、昔ながらの職場文化の刷り込みが効いてるんですよね。直接あいさつせずに辞めるのは失礼だ、という感覚も、法律の問題じゃなく、文化的な刷り込みのほうです。
逆に言うと——いま「気まずい、申し訳ない」と感じてるなら、それはあなたが不真面目だからじゃない。真面目だからです。身勝手な人は、そもそも罪悪感なんて持ちません。退職代行の利用者を調べた調査でも、本当は周りと協調的に働きたいと思っていた人が多い、という傾向が出ています(パーソル総合研究所 2025年調査)。つまり、あなたが気まずさを感じるのは、もともと職場や同僚を大事にしたかった証拠なんですよ。気まずさは、あなたがちゃんとした人だという証明みたいなものです。
そして、もう一個。気まずさの大半は「これから起きること」じゃなく「起きるかもしれないことの想像」で消耗してます。俺が申し込んだ夜に眠れなかったのも、全部まだ起きてない出来事の予行演習でした。実際に起きたことは、想像の半分以下だった。これ、覚えておいてください。
辞めた後、会社と顔を合わせる場面はゼロにできる
気まずさの具体的な中身として、よくあるのが「辞めた後も、会社と何かやり取りが残るんじゃないか」という不安です。ここはハッキリさせときます。退職代行を使えば、元の会社の人と直接顔を合わせる場面は、ゼロにできます。
辞めた後に発生するやり取りは、こんな感じです。
- 離職票・源泉徴収票・雇用保険の書類:会社から自宅へ郵送される
- 会社に置いてきた私物:代行業者が間に入って、会社から自宅へ着払いで送ってもらう
- 健康保険証・貸与PCなどの返却:自分から会社へ郵送で返せる
全部、郵送で完結します。上司に会わなくていい。同僚に顔を見せなくていい。最後の出社も、菓子折りも、いりません。ひとつだけ実務的な注意をすると、離職票が届くまで退職から3週間〜1ヶ月くらいかかることがあります。失業給付をすぐ受けたい人は、届く前にハローワークに相談しておくとスムーズです。
採用する側は、あなたが思うほど気にしていない
ここからは、採用・人事を10年やってきた側の本音を書きます。気まずさのいちばん奥にあるのって、「退職代行で辞めたやつ、って一生言われ続けるんじゃないか」という恐怖だと思うんですよ。それ、ほぼ起きません。
正直に言うと、会社側・現場側は、退職代行で辞められた瞬間は「うわ、迷惑やな」と感じます。それは事実です。引き継ぎが回らなかったり、残業が増えたりもする。でも——その感情、長続きしないんですよ。会社は会社で、次の採用や日々の業務で忙しい。1人辞めた気まずさを何ヶ月も握りしめてる余裕なんて、現場にはない。
さっきの数字をもう一回出します。退職代行で辞められた企業の74.0%が「その後の採用活動に影響なし」。つまり4社に3社は、退職代行で辞めた人がいても、採用の判断基準を何も変えてない。さらに今は、退職代行での退職を経験した企業の割合は年々増えていて、2024年上半期で23.2%。およそ4〜5社に1社です(東京商工リサーチ調査)。人事はもう、対応に慣れてきてる。「特殊な人」じゃなくなってるんですよ。あなたが10年気にする話を、相手は1ヶ月で忘れます。
気まずさが消えるまでの「数日間」
気まずさは、時間の関数です。俺の場合、どう変化したかを正直に書いておきます。
翌日。同僚からの連絡が来て、いちばん気まずい。でも同時に、解放感もいちばん強い。プラスとマイナスが両方MAXな日でした。
3日後。同僚からの連絡も落ち着いてくる。「ああ、もう向こうも日常に戻ってるんや」と気づく。気まずさが、想像してたより早くしぼみ始める。
1週間後。朝、起きても、もうあの会社のことを最初に考えなくなってる。気まずさは、思い出そうとしないと出てこないレベルまで小さくなってました。
もちろん人によって日数は違います。職場でのトラブルが深刻だった人、ハラスメントでメンタルを削られた人、同業他社が近い狭い業界にいる人は、これより長くかかることもあります。それでも「ずっと気まずいまま」ではない、というのは言えます。感情はちゃんと減衰する。そして、辞め方をどう思われるかより、次の場所でどう動くかのほうが、結局ずっと大事です。むしろ、辞めずに我慢を続けるしんどさのほうが、よっぽど減衰しないんですよ。朝、会社に行きたくなくて涙が出るみたいな状態は、放っておいても消えません。
それでも気まずいなら、やっておくと楽になること
気まずさをゼロにはできないけど、軽くする小ワザはあります。やれそうなものだけで十分です。
- 私物は、できる範囲で先に持ち帰っておく。退職代行を使うと決めた日から、机の私物を少しずつ家に持ち帰る。回収のやり取り自体が減って、気がラクになります。
- SNSは、辞める前に整理しておく。旧職場メンバーとつながってるアカウントは、ミュートやフォロー整理を先にやっておくと、あとで偶然見て消耗するのを防げます。
- 感謝の一言を残したいなら、メール1通でいい。これは完全に任意です。お世話になった人がいるなら、退職代行とは別に、自分のタイミングで短いメールを送ってもいい。でも「送らなきゃ失礼」ではないです。やりたければ、やる。それだけ。
全部やる必要はありません。「私物を少し持ち帰る」だけでも、気まずさはだいぶ軽くなります。
退職代行の「気まずさ」、よくある質問
Q. 退職代行を使ったこと、転職先にバレますか?
基本的にバレません。転職の選考で、応募者が前職を「どうやって辞めたか」を調べる手段は、会社側にほぼないんですよ。退職方法は履歴書にも職務経歴書にも書かない。リファレンスチェックをする会社でも、聞かれるのは仕事ぶりや人柄で、「退職代行を使ったか」なんて項目は普通ありません。気にしすぎなくて大丈夫です。
Q. お世話になった上司にだけは、自分で挨拶すべきですか?
「すべき」ではないです。完全に任意。そもそも退職代行を使うというのは、「直接は話せない状況だった」ということ。それを無理に覆す必要はありません。どうしても感謝を伝えたい相手がいるなら、退職代行の手続きが終わったあとに、自分のタイミングでメールを1通送れば十分です。会って話さなきゃ失礼、なんてルールはありません。
Q. 辞めた後、同僚から連絡が来たら返すべきですか?
返したい相手にだけ、返せばいいです。全員に律儀に対応する義務はありません。心配して連絡をくれた人には一言返す、詮索してくるだけの相手はスルーする。それでいい。気まずさのあまり全部に丁寧対応しようとすると、自分が消耗します。連絡先ごとブロックしたって、誰にも怒られません。
Q. 気まずさで、退職代行を使ったこと自体を後悔しそうです。
利用者の74.2%が「今後も使いたい」と答えてる、というデータをもう一度思い出してください。退職代行で後悔する人がいるのは事実です。ただ、俺の体験と、業界で実際によく見かける声をまとめると、その後悔の中身は「退職代行を使ったこと」より「業者選びを失敗したこと」のほうが多いんですよ。料金が不透明だった、対応が雑だった、というやつ。だからこそ、業者だけはちゃんと選ぶ。それで後悔の芽はかなり潰せます。
気まずさで止まってるあなたへ
退職代行で辞めた後の気まずさは、実在します。でも、数日で薄れる。会社は74%があなたを気にしてないし、利用者の74%は「また使いたい」と言ってる。残るのは、解放感のほうです。
俺がいちばん消耗したのは、辞めた後の気まずさそのものより、「気まずいだろうな」と申し込みの前にぐるぐる想像してた時間でした。実際に辞めたら、想像の半分以下だった。気まずさって、たいてい本番より予告編のほうが長いんですよ。
退職代行は、業者のタイプ(弁護士型・労働組合型・民間型)で対応の質も、辞めた後の手続きのスムーズさもけっこう変わります。気まずさを最小化するためにも、業者選びだけは妥協しないでください。実際に使った経験から選んだ本当に使える退職代行ランキングを置いておくので、申し込む前に目を通しておいてください。
気まずいと感じてるうちは、まだ間に合います。その気まずさは、ちゃんと終わります。一緒に、抜け出しましょう。
― ぽんこつ先輩
