ぽんこつ先輩です。人材業界10年、採用支援も転職エージェント側も両方経験してきた30代後半のおっさんです。
「AI失業、怖いし、なんか資格でも取っとくか」「でも、G検定とE資格、どっち取ればええん?」って迷ってる30〜45歳、ほんま多いです。僕の周りでも、AI関連の資格名がやたらと飛び交うようになりました。
結論から言います。非エンジニアの30〜45歳がAI失業対策として取るなら、G検定一択です。E資格は「ほとんどの人にとってコスパが合わない」と人材業界10年のおっさんは思ってます。
ただ、G検定も「持ってるだけ」じゃもう武器になりません。2025年11月時点で累計合格者は126,059名。10万人超え。希少価値、思ったほどないです。じゃあ何のために取るのか、取った後に何が必要なのか、ぶっちゃけベースで全部書きます。10分お付き合いください。
まず数字で並べてみる:G検定とE資格、ガチで全然違う
比較記事を10本くらい読み漁ったんですが、みんな「G検定はジェネラリスト向け、E資格はエンジニア向け」で終わってます。それ、間違ってないけど、ふんわりしすぎ。数字で見るとエグい差があります。
| 項目 | G検定 | E資格 |
|---|---|---|
| 主催 | JDLA(日本ディープラーニング協会) | JDLA(同じ) |
| 受験料(一般) | 13,200円 | 33,000円 |
| 前提条件 | なし。誰でも受けられる | JDLA認定プログラム修了が必須 |
| 認定プログラム費用 | 不要 | 5万〜88万円(スクールにより幅大) |
| 試験形式 | 自宅オンライン100分・145問程度 | 会場CBT 120分・100問程度 |
| 合格率(2025年) | 74〜82% | 68〜70% |
| 累計合格者 | 126,059名 | 9,927名 |
| 実質トータル費用 | 約1.3万円+テキスト3,080円 | 約13万〜90万円 |
気づきました? E資格、最低でも13万、下手したら90万かかります。受験料3.3万だけ見て「お、いけるやん」って思った人、それ罠です。E資格はJDLA認定プログラムを修了してないと受験すらできません。出典はJDLA公式。
一方、G検定は1.3万円で受けられて、テキスト1冊(公式テキスト第3版・3,080円)あれば独学完結。費用感、ほんまに別モンです。
E資格は「コスパ合わない」と言わざるを得ない3つの理由
「いや、それでも難しい資格を取った方が転職に有利でしょ?」って思いますよね。僕も最初そう思ってました。でも、データ見たら考え変わります。
理由①:E資格合格者の40%が「研究・開発職」。非エンジニアはほぼいない
2025年第2回E資格の合格者属性を見ると、職種別で研究・開発が40.14%(293名)でぶっちぎりトップ。業種別もソフトウェア業24.25%、製造業21.92%。つまり、E資格は「すでにAIエンジニアか、それに近い職についてる人が、社内で実装力を証明するために取る資格」なんです。
事務職・営業職・企画職のおっさんが30万払ってE資格取ったとして、「で、これあなた何ができるんですか?」って面接で聞かれて、PythonでGAN実装できますって答えられます? 僕は無理です。
理由②:そもそも独学不可。認定プログラム経由でしか受験できない構造
E資格には、他の資格にない厄介な仕様があります。「JDLA認定プログラムを過去2年以内に修了していること」が受験条件になってる。出典はJDLA公式です。つまり「テキスト買って独学で受ける」が制度的に封じられてます。
JDLA認定プログラム事業者一覧で確認できる費用は、最安のラビットチャレンジ(Study-AI)で入会金22,000円+月額3,300円〜、平均的な認定プログラムで15〜20万円、フル仕立てだと88万円。仕事しながら2〜6ヶ月の通学・オンライン学習をやり切らないと、受験すらできません。これ、社会人にはガチで重い負担です。
大手のAidemyに至っては、個人向けサービスを2026年6月末で終了(受講申込はすでに2026年1月9日に締切済み)。JDLA認定も2026年5月末で解除予定。「Aidemyで取ろう」って選択肢自体がもうない状態です。「とりあえずE資格」のノリで踏み込むと、お金と時間の両方で痛い目に遭います。
理由③:「資格より実務」を企業側がガチで求めてる
これは現場の声。去年、AI関連の中途採用を支援したスタートアップ数社で見てた感じだと、企業が一番見てるのは「あなたが実際に動かしたモデル・実装したコード」です。資格欄に「E資格」って書いてあっても、GitHubに何もなかったら、書類段階で「ふーん」止まり。逆に資格なくてもKaggleでメダル持ってる人は、書類即通過からの最速面接。何度も見ました。これがエンジニア採用の現実です。
でもG検定も「持ってるだけ」じゃもうレア感ゼロです
「じゃあG検定取っときゃええんやな」って思った方、ちょっと待ってください。冒頭でも書きましたが、G検定の累計合格者は12.6万人。もはや「持ってます」って言っても、面接官が「ふーん」で終わるレベルです。
noteで2025年4月にG検定について書いてたITコンサルのちとまろさんも、「持ってるだけで目立つのは難しくなりそう」と本音で書いてはります。同感です。
じゃあ取る意味ないんかというと、そうじゃない。G検定は「資格」じゃなくて「地図」として価値があります。AIで何ができて何ができないのか、生成AIと従来のディープラーニングの違いは何なのか。これがわかってると、社内のAIプロジェクトに「自然と手を挙げられる」立ち位置になれます。これも上のちとまろさんの実感です。
ただし、地図だけ持ってても歩けません。だからこそ「G検定+実務スキル」の二刀流が必要になる、というのが次の話です。
30〜45歳が本当にやるべきは「G検定 + ChatGPT実務」の二刀流
ここが本記事で一番言いたいところです。
noteのくりむAIラボさんの記事でも書かれてますが、転職市場で本当に刺さるのは「G検定+○○」の組み合わせなんです。G検定だけだと地図持ってるだけ。地図に「歩く力」を足さないと、どこにも行けません。
30〜45歳の非エンジニアにとって、コスパ最強の組み合わせはこれです。
- G検定(地図):1.3万円+勉強30時間。AIの全体像と用語を押さえる
- ChatGPT/生成AI業務活用(武器):月3,000円。毎日使い倒して業務改善実績を作る
- 社内発信(証明):「うちの部署のメール対応をChatGPTで20%効率化しました」を半年で1個作る
この3点セット、トータル費用5万円以下です。E資格1個に30万払うより、おっさんの肌感だとこっちの方が転職市場で刺さる確率が高い。理由は単純で、書類段階で「AI使えます」じゃなくて「AIで〇〇を月△時間改善した実績あります」が言えるからです。エージェント側の体感ですが、ここ1〜2年で「生成AI活用実績」を職務経歴書に書いた候補者は、書類通過の引っかかり方が明らかに変わってきてます。
ChatGPTの実務での使い方は、別記事でプロンプト10個まとめてます。【コピペOK】ChatGPT業務活用プロンプト10選、こちらも合わせてどうぞ。
それでもE資格を取るべき人:3パターンだけ
ここまで散々E資格をディスってきましたが、取るべき人もちゃんといます。当てはまるのは次の3パターン。
パターン①:すでにエンジニアで、社内でAI部署への異動を狙ってる
システム開発経験があって、社内で「AI関連プロジェクトに混ぜてくれ」とアピールするための明示的なシグナルが欲しい人。合格者の40%が研究・開発職という事実は、社内評価ではちゃんと意味があるということです。
パターン②:会社が認定プログラム費用を出してくれる
これ、デカい。会社の研修制度・リスキリング予算で30万出るなら、迷わず取った方がいい。自腹じゃなければコスパ計算は完全に変わります。「うちの会社、E資格費用出してくれる?」を上司に聞くだけで、月収1人月分の価値があります。
パターン③:教育訓練給付金で実質コストを下げられる
JDLA認定プログラムの一部は、専門実践教育訓練給付制度の対象で、最大80%(年間上限64万円)の給付が受けられます。雇用保険の支給要件期間は原則3年以上(初回利用なら2年以上)。さらに80%給付には「修了後1年以内に資格取得+就職 or 賃金5%以上UP」の条件があるので、即80%返ってくるわけじゃない点だけ注意。これに該当するなら、E資格の実質負担が6〜18万円まで圧縮できる可能性があります。30万払うのは無理でも、6万なら考えてもいいって人は、ハローワークで対象講座を確認してみてください。
逆に、上記3パターンに当てはまらないなら、E資格は今すぐ忘れてOKです。
G検定の勉強リアル:費用1.6万、期間1〜2ヶ月で取れる
「で、G検定どうやって取るの?」というところまで具体的に。これは独学で十分です。
- 受験料:13,200円(一般)/5,500円(学生)/再受験は半額
- テキスト:JDLA公式テキスト第3版(3,080円)と問題集1冊(2,000〜3,000円)でOK
- 勉強時間:30〜50時間が目安(1日30分×2ヶ月でいける)
- 試験:自宅オンライン100分・145問程度・年6回開催
- 合格率:74〜82%。普通に勉強すれば落ちません
市販テキストでわからん部分が出てきたら、ChatGPTに「これ、初心者にもわかるように説明して」って投げれば全部解決します。これ、地味ですが2026年の独学コスパが最強な理由です。
正直、ほとんどの人は独学で十分です。市販テキスト+問題集で合格率は74〜82%。落ちる方が難しい。それでも「独学きつい、誰かに教えてもらいたい」って人だけ、最終手段としてG検定対策講座を検討してください。AIスクール・プログラミングスクールランキングでまとめた中だと、キカガクとAidemyがG検定対策ありです。
まとめ:怖いと感じてる今、地図を1枚持っとこう
長くなりましたが、結論をもう一回。
- 非エンジニアの30〜45歳ならG検定一択。E資格は3パターンに当てはまる人だけ
- G検定単体じゃもう武器にならん。「G検定+ChatGPT実務+社内実績」の3点セットで初めて転職市場に刺さる
- 費用感はトータル5万円以下。E資格30万に比べて圧倒的にコスパいい
- 会社が出してくれるなら、E資格も取れ。これだけは別判断
正直に言うと、僕がG検定の勉強してる間、何度も「これで何か変わるんか?」と思いました。問題集解いても「で?」って気持ちが消えなかった。
でも、試験が終わって2ヶ月くらい経った頃、社内のAI活用プロジェクトの会議に呼ばれた時、ふと気づきました。会議で飛び交う言葉が「読めて」る。Transformer、ファインチューニング、RAG、ハルシネーション。1年前は呪文だったやつが、ちゃんと意味のある単語として頭に入ってくる。それだけで、会議で口を挟めるようになった。
30代後半でAI失業が怖い。わかります。全員生き残れるかは正直わかりません。でも、地図を持ってる人間と持ってない人間では、迷い方が全然違います。まずはJDLA公式テキスト1冊。今週末、本屋でめくってみるところから始めてください。
