未経験で施工管理に入った人のうち、早い段階で辞める人と、数年続けて現場を任される人がいます。採用に携わる立場から見ると、この分かれ道はかなり早い時点で見えています。能力の差ではありません。入社前に何を確認していたか、入社後の数か月をどう過ごしたかで分かれます。この記事では、その分かれ道を具体的に挙げます。これから応募する人は、入社前に潰せる要素がどれだけあるかを確認してください。
早い段階で辞める理由は、だいたい三つに集まります
辞めた理由として挙がるものを整理すると、次の三つに集約されます。
- 想像していた仕事と中身が違った
- 生活の条件が合わなかった。勤務地や朝の時間
- 誰に何を聞けばいいか分からないまま孤立した
注目してほしいのは、三つとも入社前に確認できる内容だという点です。仕事が厳しくて続かなかった、という理由は実際にはあまり出てきません。厳しさそのものよりも、事前の想像とのずれが原因になっています。
想像とのずれは、調べ方の浅さから生まれます
施工管理の求人票には「工程管理・品質管理・安全管理」と書かれていますが、これだけでは一日の中身は分かりません。実際には、朝礼で作業と危険を共有し、日中は予定が崩れるたびに段取りを組み替え、夕方から記録を作ります。
この流れを知らずに入ると、話す量の多さと書類の量に驚くことになります。逆に、知ったうえで入った人は、想像どおりだと感じます。同じ現場でも受け取り方が変わるのは、事前の情報量の差です。
生活の条件は、慣れでは埋まりません
勤務地が現場ごとに変わること、朝が早いこと、工程の終盤に忙しくなること。これらは仕事の性質なので、努力では変えられません。
家族の事情や生活の形と合わない場合、本人の頑張りとは関係なく続かなくなります。採用側としても、この点を曖昧にしたまま入社した人が辞めるのは避けたいところです。だから面接で条件の確認をします。確認された内容は、後から変わらない前提として受け取ってください。2024年4月から建設業にも時間外労働の上限規制が適用され、労働時間の上限は定まりましたが、勤務地が動く性質そのものは変わりません。
孤立するかどうかは、環境で決まります
三つ目の孤立は、本人の性格の問題にされがちですが、実際は環境の問題です。教えてくれる相手が決まっている職場と、忙しい先輩に都度聞くしかない職場では、同じ人でも結果が変わります。
続いている人の環境には共通点があります。聞く相手が決まっていること、同じ時期に入った人が周りにいること、任される範囲が段階的に広がる設計になっていることです。入社前にこの三つを確認しておくと、辞める確率が下がります。
3年続く人がやっていたこと
一方、数年続いて現場を任されるようになった人に共通する動き方もあります。
最初の数か月で、分からないことをその日のうちに聞いています。持ち帰って自分で悩む時間を作らず、現場で確認しています。次に、指示された作業の理由まで確かめています。なぜこの順番なのか、なぜこの記録が必要なのかを押さえた人は、資格の勉強に入ったときの負担が小さくなります。
もうひとつは、早い段階で決まりごとを守らせる側に立つ練習をしていることです。年上の職人に対して指摘することへの抵抗は誰にでもありますが、図面と決まりを根拠にすれば話は通ります。ここを越えた人が、現場を任される側に進んでいます。
応募前に潰しておける要素
ここまでを踏まえると、応募前にやることは決まっています。一日の流れを具体的に知ること、勤務地と勤務時間の条件を自分の生活と照らすこと、教育の体制を確認することです。
三つとも面接で聞けます。未経験者が聞いて嫌がられる質問ではありません。むしろ、これらを確認してくる応募者のほうが定着の見通しが立つため、採用側の評価は上がります。入り方によって環境が変わるので、応募先を決める前に違いを比べておいてください。
応募する前に、入り口の違いを確認しておく
書類や面接の準備と同じくらい、どこから応募するかが結果を左右します。未経験の採用枠は会社の種類によって考え方が違うため、同じ経歴でも通る先と通らない先があります。応募先を決める前に、入り口ごとの違いを確認しておいてください。
(AI逃げ切りナビ編集部)