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読者
ぽんこつ先輩
「建機の資格って、何から取ればいいの?」という疑問、ものすごく多いです。実際、ショベルカーを動かすための資格だけで「小型特別教育(3t未満)」と「技能講習(3t以上)」の2種類があって、さらに玉掛けやクレーンを加えると選択肢が一気に増える。
AI化が進む中で、逆に需要が伸びているのがこういった現場職です。データセンター建設や国土強靭化の大型工事が続く今、建設機械オペレーターの有効求人倍率は3.36倍(厚労省の職業情報提供サイトjobtag・令和6年度)と、全業種平均(1.2倍前後)の約2.7倍の水準で推移しています。「手に職」という言葉の意味が、以前よりずっとリアルになっています。
この記事では「操りたい機械 × 取るべき資格」の対応マップを先に出して、STEP順に費用と日数を整理します。5分だけお付き合いください。
この記事の結論(時間ない人向け)
- 最初の1枚は「小型特別教育(3t未満)」 — 最短1〜2日・費用約15,000〜25,000円。ショベルの入口に最速で立てる
- 現場戦力になりたいなら「車両系技能講習(3t以上)」を直行 — 普通免許のみ→38時間(5日)/大型特殊免許など保有→14時間(2日)に短縮。費用70,000〜120,000円
- 建機オペはAIに最も代替されにくい現場職のひとつ — 複雑な地形判断・感覚操作はAIでは代替不可。4大需要バブル(国土強靭化×DC建設×防衛×リニア)で求人倍率3.36倍が続く
- 玉掛けは同時取得で費用を圧縮 — 単体より5,000〜10,000円ほど安くなるセットプランがある
- お金をかけずに取るなら3つのルートがある — ポリテク無料訓練・求職者支援訓練・会社費用負担求人。詳細は下で整理します
- 資格が決まったら転職活動も並走させよう — 取得後に求人を探すより、取得しながら動く方が早く内定が出ます
「どの機械を操るか」がまだ決まっていない人は、下の対応マップを先に見てください。機械が決まれば、取るべき資格が自動的に絞られます。
📌 こんな悩みなら、先にこちらを読むのがおすすめ
- 「建機オペレーターの年収・将来性・AI代替リスクを知りたい」 → 建機オペレーターの年収と将来性まるわかりガイド
- 「転職エージェントで建機系の求人を探したい」 → 建機オペに強い転職サービス比較【未経験OK・費用負担求人あり】
- 「未経験から実際に転職した人の体験談を読みたい」 → 未経験から建機オペに転職した体験談【30〜40代のリアル】
この記事は「建機の資格をどの順番で・いくらで取るか」の費用最適化ロードマップに特化して答えます。
【結論マップ】操りたい機械 × 取るべき資格の対応表
まず「何の機械を動かしたいか」を決めると、取るべき資格が一本に絞れます。以下の対応表で自分のケースを確認してください。
👉 スマホは表を左右にスワイプすると全項目見られます
※ 費用は2026年時点の目安。保有資格・講習機関・地域によって変わります。大型特殊免許や不整地運搬車の修了証があると車両系の受講時間が短縮されるケースあり。
この表を見て「ショベルを動かしたい」と決まったなら、取るべき資格は1本に絞れます。あとはこの記事を読み進めて、費用と日程の感覚だけつかんでください。
まず知っておく「技能講習・特別教育・国家資格」3つの区分
「建機の資格」と一口に言っても、法律上の区分が3種類あります。ここを混同すると「取ったのに現場で使えない」という事態になりかねないので、最初に整理しておきましょう。
📋 建機資格の3区分 基本情報
- ① 特別教育(労働安全衛生法第59条)
- 小型機械(3t未満・10m未満等)の操作に必要。学科+実技を受講するだけで修了証が交付される。試験なし。最短1〜2日、費用15,000〜25,000円程度。
- ② 技能講習(労働安全衛生法第61条)
- 3t以上・10m以上などの大型機械の操作に必要。学科+実技を修了すると修了証が交付される。試験はなく受講で修了。費用は資格の種類・保有資格によって異なるが30,000〜120,000円程度。建機オペに必要な資格のほとんどがこれ。
- ③ 国家試験系資格(施工管理技士・クレーン運転士等)
- 施工管理技士(建設機械施工管理技士)や大型クレーン運転士(免許)などは国家試験が必要。現場の作業者ではなく、管理職・上位ポジションを目指す段階で取る資格。最初から狙わなくていい。
なお令和6年度の改正で、1級・2級施工管理技士ともに第一次検定は実務経験なしで受験可能になりました(第二次検定には引き続き実務経験が必要)。現場経験を積みながら資格取得を並走させる道が開けています。
ぽんこつ先輩
建機オペが最初に取るべき資格は、ほぼ全て「②技能講習」または「①特別教育」です。難易度の問題はなく、「どれを・どの順番で・いくらで取るか」の組み合わせ最適化が唯一の問いになります。
STEP 1|最初に取るべき資格は2択(3t未満 vs 3t以上)
ショベルカーを動かしたい人が最初に直面するのが、「特別教育(3t未満)から入るか、技能講習(3t以上)を直接取るか」という2択です。これは費用と時間の両方に関わるので、自分の状況で判断してください。
選択肢A:小型車両系建設機械(3t未満)特別教育 ← 最速・最安の入口
📋 小型車両系建設機械(3t未満)特別教育 基本情報
- 対象機械
- 機体質量3t未満のショベル・ブルドーザー・ホイールローダー等
- 受講時間
- 学科7時間+実技6時間=計13時間(2日間が一般的)※安全衛生特別教育規程に基づく
- 費用目安
- 約15,000〜25,000円(※2026年時点・地域・機関によって異なる)
- 受講資格
- 特になし。年齢制限なし。普通免許も不要
- 試験
- なし(受講修了で修了証交付)
- 注意点
- 3t未満の機械のみ操作可。現場で使われる機械の多くは3t以上のため、転職後のキャリアアップとして技能講習の取得が前提になる
この特別教育の強みは「最速・最安で現場に入れる入口として機能する」ことです。「まず転職して、会社の費用で技能講習を取りたい」という人には最初の1枚として使えます。
選択肢B:車両系建設機械運転技能講習(3t以上)← 現場戦力になる直行ルート
📋 車両系建設機械(整地・掘削用)運転技能講習 基本情報
- 対象機械
- 機体質量3t以上のショベル・ブルドーザー・ドーザー型ショベル・ホイールローダー等
- 受講時間(免許・資格による)
- Nコース:38時間(5日)— 普通免許のみ保有。内訳は学科13時間+実技25時間
Cコース:14時間(2日)— 大型特殊免許・不整地運搬車修了証等を保有
※コースは教習機関によって名称が異なる - 費用目安
- 約50,000〜120,000円(コース・地域・機関によって変動)
※コマツ教習所の場合は約90,000〜120,000円程度(地域・時期によって異なります。最新の料金はコマツ教習所の公式サイトでご確認ください) - 受講資格
- 特になし(普通免許があればNコースで受講可)
- 試験
- なし(受講修了で修了証交付)
- 法的根拠
- 労働安全衛生法第61条第1項:機体質量3t以上の建設機械の運転は技能講習修了者のみ従事可
大型特殊免許を持っている人は受講時間が大幅に短縮されます(38時間→14時間)。「免許を持っていて建機への転身を考えている」という人は、思ったより短期間で取れるので確認してみてください。
🎯 「特別教育」vs「技能講習」どちらから入るべきか
- 「すぐ転職して現場で経験を積みながら資格を広げたい」→ 特別教育(3t未満)から入る
未経験歓迎・資格取得支援あり求人に先に入職して、会社の費用で技能講習を取るルート。最初の自己投資を15,000〜25,000円に抑えられる。 - 「資格を持って転職活動を優位に進めたい」→ 技能講習(3t以上)を先に取る
技能講習の修了証があると「即戦力」の扱いで求人応募できる。求人票の「経験者優遇」枠に入れる。費用は高くなるが転職の選択肢が広がる。 - 「大型特殊免許を持っている」→ 技能講習の14Hコースで一気に取得
38時間→14時間に短縮・費用も半分以下になる。免許を持っているなら直行が断然お得。 - 「費用を一切かけたくない」→ ポリテクか未経験歓迎求人を先に探す
無料で取れるルートが3つある(下のセクションで詳しく解説)。まずそちらを確認してください。
STEP 2|玉掛け技能講習はセット取得で費用を圧縮する
建機オペレーターの求人票を見ると、「玉掛け技能講習修了」を条件または歓迎要件に挙げているケースが非常に多いです。理由は単純で、現場ではクレーンで資材を吊るす「玉掛け作業」と、機械で資材を運ぶ「建機操作」がセットになることが多いから。
📋 玉掛け技能講習 基本情報
- 対象業務
- クレーン・移動式クレーンに荷物を掛けたり外したりする「玉掛け作業」(つり上げ荷重1t以上のクレーン使用時に必要)
- 受講時間
- 学科9時間+実技6時間(計15時間・3日間が一般的)
- 費用目安
- 単体:約25,000〜35,000円(地域・機関によって異なります。最新料金は各教習所の公式サイトでご確認ください)
セットプラン(車両系+玉掛け):5,000〜10,000円程度の割引あり - 受講資格
- 特になし(玉掛け特別教育修了者は一部免除あり)
コマツ教習所やコベルコ教習所では、車両系建設機械技能講習と玉掛け技能講習のセットプランを用意しているケースがあります。どうせ両方取るなら、同じ機関でまとめて申し込む方が移動コストも費用も節約できます。
ぽんこつ先輩
STEP 3|小型移動式クレーン技能講習で現場の幅が広がる
「もう1枚」の資格として費用対効果が高いのが、小型移動式クレーン運転技能講習です。つり上げ荷重5t未満の移動式クレーンが操作できるようになります。
📋 小型移動式クレーン運転技能講習 基本情報
- 対象機械
- つり上げ荷重5t未満の移動式クレーン(ラフタークレーン小型・カーゴクレーン等)
- 受講時間
- 学科10時間+実技6時間(計16時間・3日間)※保有資格で短縮あり
- 費用目安
- 約40,000〜60,000円(地域・機関によって異なります。最新料金は各教習所の公式サイトでご確認ください)
- セット推奨の理由
- 玉掛け技能講習とセットで持つと「クレーン作業も対応可」になる。現場で1人で資材の段取りから吊り上げまでできる人材として評価が上がる
特に注目したいのが、近年急増しているデータセンター建設と物流倉庫の建設現場です。大型倉庫や設備棟の鉄骨・設備機器を据え付ける際に移動式クレーンの需要が増えています。国内のデータセンター投資は2026年以降も拡大傾向にあり、クレーンを扱えるオペレーターの求人は引き続き強い需要が見込まれます。
ただし最初から全部取ろうとしなくてもいいです。「車両系+玉掛けを取って転職し、クレーンは会社費用で取る」という流れが現実的な最適解です。
STEP 4|複数機械をカバーして給与交渉力を上げる
現場でよく求められる「追加の1枚」を整理します。2〜3種類の機械を操れると、求人票での評価が上がり、給与交渉でも有利になります。
🏗️ 追加で取ると現場の幅が広がる資格
- 不整地運搬車運転技能講習(2日・約45,000〜60,000円)— 山間部・軟弱地盤での資材運搬に使う。林業・土木系の現場で重宝される。大型特殊免許保有者は受講時間が大幅短縮
- 高所作業車運転技能講習(10m以上)(2日・約45,000〜60,000円)— 電気工事・外壁・設備工事の現場で使う。車両系に加えてこれがあると「建設×設備」の現場で重宝される
- 締固め用機械(ローラー)運転技能講習(1日・約20,000〜30,000円)— アスファルト舗装・地盤改良の現場で必要。道路工事の現場では基本セットの1つ
- 車両系建設機械(解体用)運転技能講習 — 整地・掘削用の技能講習修了者は短縮コースで受講可。解体工事の需要増(旧耐震建物・空き家問題)で伸びている
正直なところ、最初から全部取ろうとする必要はありません。「2種類持ってると時給が上がる」という現場の現実に合わせて、実際に担当することになった機械の資格をその都度取るのが無駄のない進め方です。
建設機械オペレーターの有効求人倍率は全国平均を大きく超える高水準で推移しており、現場では「複数機械を操れる人」は引き続き不足しています。AI・ロボットで代替が進む事務職(ゴールドマン・サックス2023年試算では米国で約46%の業務がAIで自動化可能と試算)とは対照的に、現場の建機操作は判断・地形読み・感覚が必要で、AIに最も代替されにくい職種のひとつです。資格を積み上げるほど、その差はさらに開いていきます。
教習機関の選び方|コマツ vs コベルコ vs 地域教習所
「どの教習機関に申し込めばいいか」も悩むポイントです。全国展開している大手2社と地域の登録教習機関の違いを整理します。
👉 スマホは表を左右にスワイプすると全項目見られます
※ 費用・日程は各機関の公式サイトで最新情報をご確認ください。コマツ教習所の公式サイト、コベルコ教習所の公式サイト
教習機関の選び方は「アクセスのよさ」と「日程の合いやすさ」が最大のポイントです。コマツ教習所は全国12センタ展開、コベルコ教習所は全国11拠点・14センタで展開しているので、多くの方が通える範囲に1センタ見つかるはずです。費用を少しでも抑えたいなら、地域の登録教習機関をハローワーク経由で紹介してもらう方法もあります。
無料・格安で取得できる3つのルート
「自費で10万円以上はきつい」という方に知ってほしいのが、費用をほぼかけずに技能講習を取れるルートが実は3つあるということです。
ルート①:ポリテクセンター(公共職業訓練)の建設機械科
📋 ポリテクセンター 建設機械系訓練科 基本情報
- 正式名称
- 公共職業訓練(独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構 運営)
- 対象者
- ハローワークで求職登録中の方(在職中は不可)
- 費用
- 受講料 無料(テキスト代等は実費)
- 期間
- 訓練科によって異なる(6ヶ月程度が多い)
- 給付金(雇用保険あり)
- 雇用保険(失業給付)を受給中の方は、訓練期間中も基本手当が継続して支給される。訓練受講で給付期間が延長されるケースもあり
- 給付金(雇用保険なし)
- 雇用保険を受給できない方でも、条件を満たせば求職者支援訓練(ルート②)に切り替えて月10万円の職業訓練受講給付金を受けられる。まずハローワークで確認を
- 公式
- https://www3.jeed.go.jp/(JEED 各地区ポリテク)
ポリテクセンターには建設機械・土木系の訓練科を開設している施設があります。訓練の中に技能講習の取得が含まれているケースもあり、「無料で複数の修了証を一気に取れる」という破格のルートになります。ただし実施施設・開講時期が限られるため、まず最寄りのポリテクセンターかハローワークで「建設機械系の訓練があるか」を確認してください。
ルート②:求職者支援訓練(ハローワーク管轄)
📋 求職者支援訓練 基本情報
- 対象者
- 雇用保険を受給できない求職者(フリーター・自営廃業後・雇用保険未加入等)
- 費用
- 受講料 無料(テキスト代等は実費)
- 給付金
- 条件を満たせば職業訓練受講給付金として月10万円が支給される(住所・収入等の要件あり)
- 窓口
- 最寄りのハローワーク。厚生労働省「求職者支援制度」ページも参照
月10万円の給付を受けながら無料で訓練を受けられる制度です。正直なところ、競争率の高い訓練科もありますが、まず確認する価値はあります。
ルート③:「資格取得支援あり」求人に入職する
未経験歓迎の建設会社・土木会社求人には「入社後に会社費用で技能講習を取得できる」と明記しているケースが多いです。これが最も現実的で、かつ最も多くの人が実際に使っているルートです。
💡 「会社費用で資格取得」求人を探す場合のポイント
- 求人票に「資格取得支援制度あり」「入社後研修で資格取得可」と書いてある求人を選ぶ
- 特別教育(3t未満)を自費で先に取っておくと、「多少の知識がある」ということで採用の優先度が上がるケースがある
- 建設会社・土木会社は人手不足が深刻なため、「未経験だが資格は取る意欲がある」という姿勢を示すだけで評価されやすい
- 転職サービスで「建設機械 未経験 資格取得支援」で絞って探すのが手っ取り早い
ぽんこつ先輩
資格取得と転職活動は同時に動かすのがベストです。「資格が取れたら転職を考えよう」ではなく、資格の申し込みと並行して転職サービスに登録しておくと、求人の実態も見えてきます。建機系の求人を多く扱う転職サービスの比較は、建機オペに強い転職サービス比較をあわせてご覧ください。
法的根拠|なぜ建機の技能講習が「必要」なのか
建機の技能講習が必要な理由は「常識」ではなく「法律」です。ここを知っておくと、資格の価値と必要性がより納得できます。
⚖️ 法的根拠:労働安全衛生法第61条第1項
- 条文の要旨
- 事業者は、クレーンの運転その他の業務で、政令で定めるものについては、都道府県労働局長の登録を受けた者が行う技能講習を修了した者その他厚生労働省令で定める資格を有する者でなければ、当該業務に就かせてはならない
- 対象となる業務(抜粋)
- 機体質量3t以上の建設機械(整地・運搬・積込み・掘削用)の運転、玉掛け(1t以上)、移動式クレーン(5t未満)の運転 等
- 違反した場合
- 事業者(会社)側に罰則(50万円以下の罰金)。無資格での業務従事は原則として禁止
「資格なしでも現場に入れるのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、3t以上の建設機械を動かすには技能講習修了が法律上の要件です。会社がルールを無視して無資格者を乗せた場合、会社側が処罰される仕組みになっています。だから現場で重視されるのです。
逆に言えば、この法的要件が「資格保有者の市場価値を法律で守っている」構造でもあります。AIやロボットが一部の作業を代替できるようになっても、この法的要件がある限り「有資格者の人間」が現場から消えることはありません。建機オペレーターがAI代替されにくい理由のひとつが、まさにここにあります。
建機の資格はAI時代に価値が上がる理由
正直に言います。「建機にもAIは入ってきている」は本当のことです。コマツの無人ダンプトラックは累計1,000台超(2026年4月時点)が稼働していますし、鹿島建設のA4CSELシステムは最大14〜20台の建機を3〜4名が有人管制するシステムを実用化しています(成瀬ダムの事例)。
ただし、コマツの無人ダンプは鉱山の単純なルートを走るものが主体で、複雑な地形・都市部の現場に展開できるレベルではありません。鹿島のA4CSELも実証フィールドは限定的で、「人間ゼロで現場が回る」状態には程遠いのが2026年の実態です。
📈 建機オペレーターの需要を押し上げる「4本の柱」
- 国土強靭化計画(総額20兆円超) — インフラ老朽化対応・防災インフラ整備が長期にわたって続く。橋梁・道路・堤防の大規模工事が全国で進行中
- データセンター建設(国内投資1兆円規模) — AI・クラウドインフラの整備需要。大型施設の土工・基礎工事で建機オペの需要が急増している
- 防衛関連施設整備(43兆円規模) — 自衛隊基地・港湾の整備。建設需要が民需と並走する形で続く
- リニア中央新幹線工事 — 山岳トンネル・高架橋の大規模土木工事が継続。専門的な建機オペの需要が高い
これら4つの大型需要が重なる今、建設機械オペレーターの有効求人倍率は全国平均を大きく超えた高水準が続いています。資格を取得した人が現場に出ても、仕事がないという状況にはなりにくい構造です。むしろ熟練オペレーターの高齢化が進む中、技能を持つ若手・中堅の価値は上がり続けています。
建機オペレーター資格 よくある質問(FAQ)
読者のリアルな疑問、ここで全部答えます
「資格なしで現場に入れる?」「費用を安くする方法は?」「コマツとコベルコどっちがいい?」など、建機の資格を取ろうとする人が必ず引っかかる疑問を、ぽんこつ先輩(人材業界20年)が現場目線で全部答えていきます。
ぽんこつ先輩
Q1:資格なしで建機の現場に入れますか?
機体質量3t以上の建設機械を運転するには、労働安全衛生法第61条により技能講習修了が必要です。無資格のまま操作させることは、会社が法律違反になります。
ただし「3t未満の小型機械」の操作は特別教育で入れます。また「補助業務(誘導・資材整理等)」は資格不要です。まず現場補助として入職して、会社費用で資格を取るルートは現実的に存在します。求人票を確認する際は「資格取得支援あり」「未経験歓迎」の記載をチェックしてください。
Q2:費用を安くする方法はありますか?
主な方法は4つあります。①ポリテクセンター(公共職業訓練)で無料受講(雇用保険受給者向け)、②求職者支援訓練で月10万円給付を受けながら無料受講(雇用保険なしの方向け)、③未経験歓迎求人に入職して会社費用で取得、④教育訓練給付金の活用、です。①②はハローワークに相談すると詳細が分かります。
④の教育訓練給付金については、車両系建設機械技能講習が一般教育訓練給付の対象講座に指定されている教習所では、受講料の20%(上限10万円)がハローワークから支給されます。雇用保険の被保険者期間が1年以上(初回は不問)あれば利用できます。ただし対象かどうかは教習所によって異なるため、申し込み前に「この講座は一般教育訓練給付の対象ですか?」と教習所に確認してください。
自費で取る場合は、教習機関の選択でも差が出ます。同じ地域でも教習機関によって数万円の差があるので、複数の機関の料金を比較してみてください。コマツ・コベルコ以外の地域登録教習機関の方が安い場合があります。
Q3:コマツ教習所とコベルコ教習所、どちらを選べばいいですか?
修了証の効力は全国どこでも同じです。どちらで取っても「車両系建設機械(整地・掘削用)運転技能講習修了証」として扱われるので、将来の転職でどちらが有利ということはありません。
選ぶ基準は「通いやすさ」と「日程の合いやすさ」だけです。コマツ教習所は全国12センタ展開で日程の選択肢が多い。コベルコ教習所は全国11拠点・14センタで展開しており、全国各地で受講できます。地元の登録教習機関の方が近い場合は、費用が安くなるケースもあります。
Q4:玉掛けとクレーン(小型移動式)はどちらを先に取るべきですか?
先に玉掛けを取ることをすすめます。理由は2つあります。①小型移動式クレーン技能講習の受講時に「玉掛け技能講習修了者」の場合、学科の一部が免除されて受講時間が短縮・費用が下がるケースがある。②求人票では「玉掛け」の方が「クレーン」より単独要件として出てくる頻度が高い。
ただし、同じ機関でセット受講できるなら同時に取るのが一番コスパが良いです。「どちらかしか時間がない」なら玉掛けを先に、「両方まとめて取れる日程がある」ならセット受講が最適解です。
Q5:ポリテクセンターの建設機械系訓練の競争率は高いですか?
地域・時期によって大きく差があります。大都市部の人気訓練科は競争率が高く、定員の2〜3倍の応募が来ることもあります。一方で地方・開講時期が分散している訓練科は比較的入りやすいケースもあります。
確実に入るための対策として、①希望する訓練科に複数のコースで応募する、②ハローワークの担当者と密に相談して情報を得る、③次の開講スケジュールを早めに確認して応募計画を立てる、の3点が有効です。ポリテク訓練は「知っている人だけが使える制度」ではないので、まずハローワークで相談するところから始めてください。
まとめ:最初の15,000〜25,000円で入口に立ち、転職後に会社費用で広げるのが最適解
建機の資格取得について、この記事でお伝えしたことをまとめます。
📝 まとめ:建機資格ロードマップの最適解
- 最初の1枚:小型特別教育(3t未満) — 1〜2日・15,000〜25,000円。最安で「資格あり」の状態になれる
- 現場戦力になる:車両系技能講習(3t以上)+玉掛け — セットで8〜10日・費用総額100,000〜150,000円前後。「即戦力」の肩書が付く
- 費用を抑えるなら:ポリテク・求職者支援訓練・会社費用負担の3ルート — ハローワークに相談するだけで選択肢が見えてくる
- 資格を積むほど給与交渉力が上がる:2〜3種類の機械を操れる人は少ない — 玉掛け+クレーン+不整地等の複数資格保有者は引き続き不足
- 資格取得と転職活動は同時に動かす — 「取れてから」ではなく「取りながら」が最速ルート
「建機オペになりたいけど費用が…」という人に伝えたいのは、最初から全部を自費で揃える必要はないということです。特別教育1枚で未経験歓迎求人に入職して、あとは会社費用で広げていく。このルートで実際に建機オペになった人が業界には大勢います。
資格取得の費用と並行して、転職市場の現状も確認しておくことをすすめます。転職サービスに登録して「建機 未経験 資格取得支援」で求人を見てみると、どんな会社がどんな条件で採用しているかが分かります。それだけでも、次のアクションが具体的になるはずです。
🗓️ シンプルなアクションプラン
- 今日中にできること:コマツ教習所の公式サイトまたはコベルコ教習所の公式サイトで地元センターの日程・料金を確認する
- 今日中にもう1つ:転職サービスに無料登録して「建設機械 未経験」「建機 資格取得支援」で求人検索してみる
- 今週中にできること:ハローワークで「建設機械系の職業訓練があるか」を確認する。ポリテク訓練の最新日程を把握する
- 1〜3ヶ月後:特別教育または技能講習を受講・修了証を取得する。転職活動を本格スタート
- 転職後:会社費用で玉掛け・クレーン等の追加資格を取り、給与交渉の材料を積み上げる
ぽんこつ先輩
資格を取りながら転職先も探してみませんか?
「資格が取れてから動こう」より「取りながら動く」方が圧倒的に早く内定が出ます。転職サービスへの登録は無料・5分で終わります。建機系の求人がどれだけあるか、まず確認だけでもしてみてください。
詳しい転職サービスの比較は → 建機オペに強い転職サービス比較記事もあわせてご覧ください
