朝、会社に行こうとすると、吐き気がする。準備をしているうちに胃がムカムカして、ひどいと実際にえずいてしまう。でも休みの日は、なぜか平気——。そんな自分を「気合いが足りないだけ」と責めていませんか。30代後半・人材業界10年・絶賛AI失業ビビり中のぽんこつ先輩です。
先に、いちばん大事なことを言います。出社しようとすると吐き気がする——それは、気合いの問題じゃなく、体が出してるSOSサインの可能性があります。そして、この記事は医師の診断の代わりにはなりません。今日伝えたいのは、「まず医療機関に相談してほしい」ということと、「無理に通い続けないでほしい」ということ。その2つを、採用側10年の目線も交ぜて正直に書きます。5分だけ付き合ってください。
結論:出社前の吐き気は体のSOS。まず医療機関に、そして無理に通い続けない
結論からいきます。会社に行こうとすると吐き気がする状態は、ストレスによって体に出ているサインかもしれません。やってほしいことは、シンプルに2つです。
- まず、医療機関に相談する。心療内科・精神科、あるいはかかりつけ医でいい。自己判断で「ただの甘え」と片づけないこと。
- 無理に通い続けない。体が拒否反応を出しているのに我慢して出社を続けると、回復に時間がかかるリスクがあります。
厚生労働省の調査でも、仕事や職業生活で強い不安・悩み・ストレスを感じる事柄があると答えた労働者は、多数派です。仕事でストレスを抱えること自体は、もう特別なことじゃない。問題は、それが「吐き気」という身体症状にまで出ているのに、放置してしまうこと。ここから、その吐き気とどう向き合えばいいかを、順番に見ていきます。
その吐き気、「予期ストレス」かもしれない
あなたの吐き気に、こんな特徴はありませんか。
- 出勤の準備を始めた瞬間や、家を出る前に吐き気が強くなる
- 休みの日は、ほとんど症状が出ない
- 会社に着いてしまうと、なぜか少し落ち着くことがある
- 日曜の夜から、月曜を考えるだけで気分が悪くなる
もし当てはまるなら、その吐き気は「会社に行く」という状況と関係している可能性があります。ストレスを感じると自律神経のバランスが乱れ、胃腸の動きが抑えられて、吐き気や腹痛が起きることがある——これは医学的にも指摘されているメカニズムのひとつです。脳が感じたストレスが、胃腸の調子に影響する。心と体は、思ってる以上につながってるんですよ。ただし、吐き気の原因は胃腸の病気など、ほかにもいろいろ考えられます。だからこそ、自己判断で決めつけず、医療機関で確かめることが大事になります。
特に「休日は出ないのに、出勤前だけ出る」というのは、見過ごせないサインです。体が「会社」という対象に対して、ある種の警報を鳴らしている。これは気の持ちようでどうにかなる話じゃありません。念のため言っておくと、ここで挙げた特徴はあくまで目安で、診断は医師にしかできません。だからこそ、次に書く「受診」が大事になります。
心は「大丈夫」と言う。でも体は正直です
吐き気が出るレベルまで来てる人ほど、なぜか「まだ大丈夫」と思おうとします。これ、すごく多いパターンです。
心は、けっこう嘘をつきます。「あと少し頑張れば」「みんなしんどいんだから」「ここで休んだら迷惑がかかる」——そうやって、限界のサインを自分で打ち消してしまう。真面目な人ほど、この打ち消しがうまい。でも、体は嘘をつけないんですよ。心が「大丈夫」と言い張っても、体は吐き気という形で、正直に「無理だ」と答えてる。
俺自身、過去に出社前に体調を崩しやすくなった時期がありました。そのときも、最初は「ちょっと胃が弱ってるだけ」と思い込もうとした。でも、今振り返ると、あれは体のほうが先に「この環境は無理だ」と気づいてたんです。心が認めるより、ずっと前に。だから、吐き気というサインが出てるなら、心の「大丈夫」より、体の声のほうを信じてあげてください。
まずやってほしいのは、医療機関に相談すること
この記事でいちばん伝えたいのは、ここです。吐き気が続いているなら、転職を考えるより先に、医療機関に相談してください。
行くのは、心療内科か精神科。どこがいいか分からなければ、まずは内科やかかりつけ医に相談して、必要なら紹介してもらう形でもいい。目安として、吐き気のような症状が1週間以上続いている、または日常生活に支障が出ているなら、受診を考えるタイミングです。早めに相談する。それだけで、ずいぶん風向きが変わります。
「受診するほどのことなのか」「何を話せばいいか分からない」——そう感じて足が止まる人は多いです。でも、難しく考えなくていい。診察室で「会社に行こうとすると、吐き気がするんです」、まずそれだけ言えれば十分です。あとは医師が聞いてくれます。受診のいいところは、「これは病気なのか、甘えなのか」という、あなたを一番苦しめてる問いに、専門家がはっきり答えをくれること。それだけでも、ずいぶん楽になります。診断書が必要になったときも、受診していなければ始まりません。
我慢して通い続けると、どうなるか
「受診はする。でも、仕事は今まで通り続ける」。そう考えてる人に、知っておいてほしいことがあります。
吐き気のような身体症状が出ている状態で、ストレスの原因(=職場)に毎日身を置き続けると、症状が長引いたり、重くなったりするリスクがあります。最初は「出社前の吐き気」だけだったのが、眠れない、涙が止まらない、何も感じなくなる——というふうに広がっていくこともあります。適応障害のような状態を放置すると、回復にずっと長い時間がかかってしまう。逆に、早めに医師の力を借りて対処できた人ほど、回復も早い傾向があります。
適応障害で医療機関にかかる人は、近年はっきり増えています。ある大規模なレセプトデータの分析では、適応障害の患者数は2018年からの5年間で約1.7倍に増えた、という結果も出ています(日本システム技術 2023年調査)。あなたが感じてる不調は、特殊なことじゃない。そして、早く手を打った人ほど、回復も早い傾向があります。我慢は、ここでは美徳になりません。むしろ、回復を遠ざける選択です。
離脱は「逃げ」じゃなく、「回復のための一手」です
受診をして、医師と相談したうえで——もし「今の職場から一度離れたほうがいい」という話になったら。そのときに思い出してほしいことがあります。
ストレスの原因から離れることは、逃げじゃありません。原因を取り除くという、れっきとした回復のための一手です。足を骨折したら、その足に体重をかけずに休ませますよね。あれと同じ。原因の上に立ち続けたまま「治そう」とするほうが、無理がある。離れる選択肢には、こういうものがあります。
- 休職する:医師の診断書があれば、休職という形で一度立ち止まれます。会社員で協会けんぽや組合健保などの健康保険に加入していれば、条件を満たすと傷病手当金(収入の約3分の2が目安)を受け取れる場合があり、休んでいる間の生活も支えられます(国民健康保険は対象外です)。
- 部署異動を願い出る:原因が特定の部署・人間関係に絞れるなら、環境だけ変える手もあります。
- 退職する:その職場の構造そのものが原因なら、離れることがいちばんの治療になります。
ひとつ、現実的な話も。吐き気が出るほど消耗していると、「辞めます」と自分の口で上司に伝えること自体が、とてつもなく高いハードルになります。その一言を考えるだけで、また吐き気がぶり返す。そういう状態なら、退職代行という選択肢があります。会社とのやり取りを代わりにやってもらえるので、消耗した心と体を、これ以上すり減らさずに離れられます。
会社に行くと吐き気がする、よくある質問
Q. これって、ただの甘えじゃないんですか?
甘えじゃありません。はっきり言います。吐き気は、意志でコントロールできる感情じゃなく、体に出ている反応です。「甘え」で胃腸の動きを止めることはできません。それに、甘えてる人は「これは甘えかな」と悩んだりしない。悩んでる時点で、あなたは限界まで真面目に通ってきた人です。甘えかどうかを自分でジャッジするのをやめて、その判断は医師に任せてください。
Q. 病院に行くなら、何科に行けばいいですか?
俺も、最初はどこに行けばいいのか迷いました。ストレスが原因と思われる吐き気なら、心療内科か精神科が基本です。ただ、どちらに行くか迷うなら、まず内科やかかりつけ医に相談して、必要に応じて紹介してもらう形でも大丈夫。胃腸の病気が隠れていないかを確認する意味でも、内科を経由するのは悪くない選択です。大事なのは「何科か」で立ち止まらず、まずどこかに相談すること。
Q. 受診したら、すぐ休職や退職を勧められそうで怖いです。
俺も最初、それが怖かったんですよ。でも、受診したからといって、いきなり辞めさせられるわけではありません。医師がやるのは、まず今のあなたの状態を見て、必要な休息や治療を一緒に考えること。休職や退職は、あくまで選択肢のひとつとして出てくるだけで、決めるのはあなたです。「自分はどこまで無理していい状態なのか」を専門家に教えてもらえると、判断の軸ができる。少なくとも、一人で抱え込んでるよりは、ずっとマシになります。
Q. 吐き気がつらすぎて、もう出社も退職の手続きもできません。
その状態なら、まずは欠勤・休養を最優先にしてください。無理に出社する必要はありません。そのうえで、医療機関の受診は、できれば家族や信頼できる人に付き添ってもらってでも行ってほしい。退職の手続きについては、自分の口で会社に言うのが無理なら、退職代行に任せていい。すべてを自力でやろうとしないこと。今は、自分を守ることだけ考えていい時期です、ほんまに。
吐き気が出てるあなたへ
会社に行こうとすると吐き気がする。それは、あなたの気合いや根性の問題じゃありません。体が、心より先に「この環境は無理だ」と教えてくれているサインです。そのサインを、甘えだと握りつぶさないでください。
もう一度、いちばん大事なことを書きます。まず、医療機関に相談する。この記事はあくまできっかけで、あなたの状態を診られるのは医師だけです。そして、原因の上に立ち続けたまま治そうとしないこと。離れることは、逃げじゃなく、回復のための一手です。
もう一度言います。今いちばんにやってほしいのは、医療機関に相談すること。朝がつらい感覚をもっと知りたい人は、仕事に行きたくない朝をどう終わらせたかもあわせて読んでみてください。
そして、医師とも相談したうえで「この職場から離れたほうがいい」と判断が固まったとき。自分の口で「辞めます」と伝えることすら、もう無理だと感じるなら——退職の手続きでこれ以上すり減らさないための選択肢として、本当に使える退職代行ランキングを置いておきます。AIで仕事の形が変わっていくこの時代に、ひとつの会社に体を壊してまでしがみつく理由は、どこにもありません。
体が悲鳴を上げてるうちは、まだ間に合います。その吐き気は、あなたを責める声じゃなく、守ろうとしてる声です。どうか、無視しないであげてください。あなたは、ひとりじゃないです。
― ぽんこつ先輩
