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広報・PRはAIに食われるのか?人材業界10年が読む2026年の生存ライン

2026 5/09
転職する
2026年5月9日

「広報って、ChatGPT使えば一人で回せる仕事なんちゃうん?」

これ、知り合いの経営者から最近マジで言われた言葉なんですよ。 笑ってごまかしましたけど、内心は笑えなかった。

なぜかというと、Muck Rackが2025年1月に発表した「State of AI in PR」で、PRプロフェッショナルの75%がすでにAIツールを業務で使ってるって数字が出てるんです。2023年の調査開始時から約3倍に急増。82%がブレスト、72%がコンテンツ草稿、59%がリサーチとSNS投稿に。広報の現場は、もう完全にAIが横にいる時代なんですよ。

しかも、世界の大手PR代理店が同時に大規模レイオフしてる。WPPが約7,000人、Edelmanが330人、Omnicom×IPGの統合では2025年9月時点で3,200人超を既に削減。「広報の人手は要らんようになる」っていうメッセージが、業界トップから矢継ぎ早に出てる。

ぶっちゃけ、危機感ない方がおかしい状況です。

でも、これだけ言わせてください。広報・PRの仕事は「量産屋」と「翻訳者」に二極化する。前者は5年で消えるけど、後者は今より単価が上がる。

人材業界で10年、広報・PRの転職市場を見てきた立場から、「どの仕事が消えて、どの仕事が伸びるのか」「30〜40代の広報担当者・PR代理店勤務者・SNS運用担当が、今からどう動けば生き残れるか」を、数字と固有名詞で書き切ります。

求人を眺めながら考えたい人は、先に転職エージェントランキングも覗いておいてください。


目次

結論:広報・PRは「量産屋」と「翻訳者」に二極化する

最初に結論を置きます。

消える側(量産屋) 残る・伸びる側(翻訳者)
プレスリリースの手作業作成 クライシスPR・レピュテーション管理
メディアリスト作り・記者マッチング エグゼクティブPR・CEOブランディング
ニュースクリッピング・効果測定 AIO(AI検索最適化)戦略設計
SNS投稿の量産 ブランドストーリーテリング
簡単な英訳・グローバル配信 ESG・サステナビリティ広報
露出量だけのKPI管理 IR広報・上場企業の情報開示
露出数だけのインフルエンサー施策 インターナルコミュニケーション戦略

ここがミソで、左側の業務だけを請け負ってる広報担当者・PR代理店アカウントは、これから5年で確実にAIに置き換わります。Propelの「Amiga」はピッチ作成時間を最大95%削減、JAPAN AIの「プレスリリース作成エージェント」は10時間の作業を約2〜3時間に圧縮。Edelmanは社内AI「Archie」を信頼度予測精度最大96%で運用してる。これは「数年後」じゃなくて「今もう動いてる」現実です。

逆に右側の業務に強みを持つ人は、向こう5年で年収が一段上がります。JACリクルートメントの広報職平均年収は794万円、管理職クラスで1,006万円、金融業界の広報は1,146万円。米国ではCCO(最高コミュニケーション責任者)の給与が過去5年で14%増加。クライシスPR・エグゼクティブPR・AIOといった「人間の判断と政治と当事者性」が必要な領域は、AIで効率化された分むしろ単価が跳ねる構造です。

「で、自分はどっち側?」って考えながら読んでもらえたら、5年後の景色がだいたい見えてきます。


大手PR代理店レイオフラッシュ──WPP7,000人・Edelman330人・Omnicom×IPGで3,200人超削減

最初に、世界のトップPRエージェンシーがどうなってるか見ていきます。

WPP(世界最大の広告・PRグループ)は2024〜2025年で約7,000人を削減(111,000人→104,000人)。2025年上半期の営業利益は前年比約48%減、売上は50億ポンドへ約10%下落。2028年までに5億ポンド(約960億円)のコスト削減目標を掲げて、組織を「Creative/Media/Production/Enterprise Solutions」の4部門に再編しました。

CEOのCindy Roseが言ったのは「AI-nativeな人材に切り替える」。きついですが、これがエージェンシー側の本音です。

Edelman(世界最大の独立系PR会社)は2024年末に従業員の約5%(330人)を削減。米国売上が前年比約8%減(発表時の見込み)、最終的なグローバル売上は前年比約4.9%減。同社は社内AI「Archie」を信頼度予測精度最大96%で運用しつつ、2025年5月にGEOsight(後述するAIO=AI検索最適化サービス)を業界初で正式ローンチしました。

Weber Shandwickは世界で20名のレイオフという規模としては小さい数字だけど、注目すべきは2025年10月にGoogleと7桁ドル(数百万ドル規模)の契約を締結し、カスタムのエージェントAIプラットフォームを構築したこと。クライアント対応社員の90%が日常業務でAIエージェントを使用するという体制に切り替えてます。

そして業界最大の再編がOmnicom×IPG統合。Omnicomが90億ドル(約1.4兆円)でIPGを買収・統合(2025年11月完了)。OmnicomのKetchum・FleishmanHillardとIPGのWeber Shandwick・Golinを「Omnicom Public Relations」として一本化し、統合に伴い2025年9月時点で3,200人超を既に削減、最終的にはさらに増える見込み。AIプラットフォーム「Omni」への一元化を進めてます。

念のため断っておくと、これらのレイオフは「AI代替が直接の理由」と本人たちが言ってるわけじゃないです。WPPの売上10%減・Omnicom×IPGの統合に伴う重複機能整理など、業績悪化やM&Aによる構造調整の側面が大きい。

ただ、業界全体のパイが縮んでるなかで「残す人材はAIネイティブに振り直す」っていう経営判断が一斉に出てる事実は重い。WPPのCindy Roseが明言した「AI-nativeな人材に切り替える」が、業界全体のシグナルなんですよ。

ぶっちゃけ、世界トップのPR集団がこの方向に舵を切ってる以上、日本のPR代理店・事業会社広報が「うちはまだ大丈夫」と思うのは無理筋です。


75〜77%がもうAIを業務で使ってる──ICCO・Muck Rack・USC調査が示す現場

業界調査の数字がエグいので並べます。

Muck Rack「State of AI in PR 2025」(n=1,013、2025年1月発表) – 75%のPRプロフェッショナルが何らかの形でAIを使用(2023年調査開始時から約3倍) – 82%がブレインストーミングに使用 – 72%がコンテンツ草稿作成に – 59%がリサーチ・SNS投稿作成に – 57%が有料AIツールを少なくとも1つ利用

Muck Rack「State of PR 2025」(2025年8月) – 77%のPR担当者がChatGPT等のAIツールを使用 – 59%がAI・自動化をトッププライオリティに

ICCO World PR Report 2024-2025 – 74%のPR専門家がすでにAIツールを日常業務で使用 – PR幹部の47%が「AIマスタリーが最重要スキル」と回答 – 成長分野:戦略コンサルティング38%、コーポレートレピュテーション37%、パブリックアフェアーズ23%

USC Annenberg「Relevance Report 2025」 – 71%のPRプロフェッショナルがAIを業界の将来にとって「非常に重要」または「かなり重要」と回答 – 54%がコンテンツ制作プロセスにAI技術の影響を実感 – 2024年末時点でAI生成・AI支援のプレスリリースが全企業リリースの約25%を占める

ここで考えてほしいんですが、「AIを使ってる人が75〜77%」って、すでに飽和してるってことなんですよ。残り23〜25%は遅れてるだけ。あなたが「まだ触ってない」側にいるなら、もう完全に遅刻してます。

しかもUSCの「リリースの25%がAI生成」が示すのは、ジャーナリスト側はAI生成リリースを見抜き始めてるってこと。同じテンプレで作ったプレスリリースは、もう「またこのパターンか」って即捨てされる時代です。AIで量産すればするほど、量産の中の質が問われるっていう逆説が起きてます。

ちなみに同じ業界構造の崩壊がマーケター・広告運用でも同時並行で進んでるので、隣接職種の動きも見ておくとリアルです。


プレスリリース・メディアリスト・SNS投稿──AIが奪う「下半身」

次、具体的にどの業務がAIに食われてるかの話。

プレスリリース作成(時間が10分の1〜20分の1に)

ツール 効果
「広報AI」(メタリアル、2025年5月リリース) 作成時間を15分に短縮、メディア掲載率30%向上(同社発表)
JAPAN AI「プレスリリース作成エージェント」 作業時間を最大80%削減(10時間→約2〜3時間)
Propel「Amiga」 ピッチ作成時間を最大95%削減と主張
一般事例 従来3時間の初稿が30分に

「ピッチ作成が95%削減」って、社内で「ピッチを書く専門の若手スタッフ」がもう要らなくなるってこと。新卒のエントリーポイントが消えていくんですよ。

メディアリスト・記者マッチング

  • Cision + PR Newswire:270,000人以上のジャーナリスト・1万を超えるグローバルサイトへの配信インフラ。AIで記者×トピックの自動マッチング
  • Meltwater:13億件以上のコンテンツを日次処理、270,000以上のグローバルニュースソース・15以上のSNSチャンネルをカバー。AI機能「Mira」がリアルタイムカバレッジ・センチメント追跡。2025年末更新でメンションスパイクの予測分析機能を追加
  • Prowly:100万件以上のジャーナリストデータベース。プレスリリースのキーワードを解析してジャーナリストとのマッチングを自動化

「記者の好み・過去記事をリストアップして、ベストマッチをエクセルに整理する」みたいなアシスタント業務は、もうAIの方が圧倒的に早いし正確なんですよ。

ニュースクリッピング・効果測定

MeltwaterもCisionも、ニュースクリッピング・センチメント分析・PR効果測定を全自動化してます。「翌朝、自社関連ニュースをまとめて経営陣に共有」っていう昔ながらの広報の朝ルーチンは、もうBotが代わりにやる時代。

SNS投稿の自動生成

  • Hootsuite「OwlyWriter AI」:URLやキーワードから投稿全文を自動生成、過去の高パフォーマンスコンテンツを自動転用
  • Sprout Social:AI提案によるコミュニティ返信機能。AI活用ブランドのエンゲージメント率が40%向上(自社調査)
  • 2026年時点で85%の企業がSNS自動化にAIを使用(2023年は42%)、AI導入で週6時間以上の削減が一般的

PR TIMESも完全にAI化に乗ってる

PR TIMESはOpenAIのモデルを使ったAIアシスタント機能をβ版で実装(タイトル・サブタイトル・リード文の自動出力、文章校正)。2025年上半期のキーワードランキングでは「AI」が急上昇1位(前年比1.68倍)、「AIエージェント」が前年比57倍。プラットフォーム自体が「AIで作られたAIニュース」で埋まり始めてます。

要するに、「リリースを書く」「リストを作る」「クリッピングする」「投稿する」っていう作業労働の総量は、これから5年で半分以下になるんですよ。中途半端な広報担当者・PRアカウントが、純粋に作業量で食えなくなるフェーズに入ってる。


AIO(GEO)という新領域──アーンドメディアがAI回答の90%を占める時代

ここが今回の記事で一番伝えたい話。

PR業界に「AIO(AI検索最適化)」っていう新しい領域が爆誕してます。Generative Engine Optimization(GEO)とも呼ばれてて、ChatGPT Search・Perplexity・Google AI Overview・Bing Copilotといった生成AI検索エンジンに、自社ブランドや経営者をどう露出させるかを設計する仕事です。

市場規模が爆増中

  • GEO市場規模:2025年時点で約8〜10億ドル
  • 2034年予測:337億ドル(CAGR 45〜51%)
  • 54%の米国マーケターが今後3〜6ヶ月でGEOを実装予定

10年で約35倍規模。広告業界の中でこれだけのカーブを描いてる領域は他にないです。

なぜ広報・PRの仕事になるのか

ここがミソで、AI検索エンジンが回答を作るときの情報源の94%が非ペイド・82%がアーンドメディア(記者が書いた記事)から来てるんですよ。Muck Rackが100万件以上のAIシテーションを分析して出した数字です。

これ、何を意味するかというと、「広告を打ってもAIには無視される、メディアに記事を書いてもらわないとAIに引用されない」ってこと。広告予算をいくら積んでも、ChatGPTは答えてくれないんです。

さらに衝撃的なのが、Stacker分析の「コンテンツを多数のパブリケーションに配信するとAI引用が最大325%増加」という数字。Ahrefsが75,000ブランドを調査したデータでは、ブランドへのウェブメンション数はバックリンク数の3倍以上、AI視認性と相関してます。

そしてもう一つ、AIコンテンツシンジケーション企業のStackerが自社分析で出してる数字に「従来のPRがターゲットにしてきたジャーナリストとAI引用エンジンが選ぶジャーナリストの重複は2%のみ」というものがあります。Stacker自身がGEO関連サービスを提供する立場の発信なので独立検証ではないものの、「これまでの広報がコネ作りしてきた媒体リスト」と「AIが好む媒体」がそもそも別物に近いという構造は、複数の業界レポートで繰り返し指摘されてます。

AI Overviewの破壊力

Google AI Overview発動クエリは2025年に全クエリの48%まで拡大。AI Overviewに表示されたブランドはオーガニッククリックが35%多く、広告クリックが91%多い。逆に、表示されないブランドは検索からの流入が枯れていく構造です。

Edelmanが業界初の専門サービス「GEOsight」をローンチ

2025年5月21日、Edelmanが世界初の大手PR会社GEOサービス「GEOsight」を正式ローンチ。

  • ChatGPT・Gemini・Copilotへの露出を基準値監査するBrand Visibility Audit
  • AI最適化コンテンツフレームワーク
  • クライシスモニタリング(Counter Disinformation Unitと連携)
  • メッセージ:「アーンドメディアがAI回答の視認性の90%を占め、pay-to-playモデルを駆逐する」

業界トップのEdelmanがここまで明言してるってことは、これから2〜3年で他のPR代理店が一斉に追随します。

計測ツールも続々登場

  • Otterly.ai:2025年8月にGEO Audit Toolを追加。ChatGPT・Perplexity等でのブランドメンション追跡
  • Profound:ECのSKUレベルでのAIショッピング結果向けデータ構造化に特化、GEO専門ソリューションのリーダー格
  • Semrush:2025年10月にShare of Voice(SoV)指標を更新し、プロンプト検索ボリュームを反映する形に刷新

PR担当者が押さえるべき新KPIはこれです。

新KPI 内容
Share of Voice(SoV) ターゲットキーワードのAI回答内で自社ブランドが何%引用されるか
AI Mention Rate 監査対象プロンプトのうち自社ブランドが回答に現れる割合
Citation Position 最初に言及されるか、埋もれるか
Citation Source Mix 自社を引用した情報源がアーンドメディアか、オウンドか、ペイドか

これを語れるPRパーソンは、まだ国内で数百人もいない。今からやれば完全に「先行者」になれる領域です。


それでも残る業務──クライシスPR・エグゼクティブPR・ESG広報

AIで効率化される一方で、需要が爆発的に伸びてる領域もあります。

クライシスPR・レピュテーション管理(市場が10年で2倍)

  • グローバルPR管理市場:2025年790億ドル規模→2035年1,545億ドル(CAGR 6.9%)
  • グローバルクライシス管理市場:2023年に1,214億ドル→年率7.5%以上で成長

ここが伸びてる最大の理由が、AIディープフェイクのクライシス化です。

  • 2025年のディープフェイク詐欺被害:米国企業から約11億ドル流出(前年比約3倍)
  • 2025年Q1だけで2億ドル以上の被害
  • 検証済みディープフェイクインシデント数:3,253件・メディアインプレッション合計2,964億回(世界インターネット人口の約37倍)
  • Gartner調査:43%のサイバーセキュリティリーダーが音声ディープフェイク、37%が動画ディープフェイクを過去1年で経験

Fortune誌は2026年3月に「取締役会はAI時代への備えができていない。CEOがディープフェイクされたらどうする?」っていう特集を組んでます。これがいま現実に起きてる経営課題なんですよ。

「うちのCEOの偽動画が出回って、株価が暴落した」っていう事態に、24時間以内に対応設計できるPRプロフェッショナルは超希少。報酬は青天井で動きます。

エグゼクティブPR・CEOブランディング

  • Edelman「Trust Barometer」2024:71%の消費者が「活発にSNSで発信するCEOがいる会社から購入したい」と回答
  • 業界各社のレポートで、CEOへの信頼度と企業の市場価値・採用力には強い相関があると繰り返し指摘
  • 専門分野で発信するエグゼクティブほど、インバウンド商談・登壇依頼・採用エントリーが集まりやすいという実務感は、PR業界では共通認識

CEOのSNS発信、講演ポジショニング、LinkedIn戦略、メディア露出の組み立て──ここを設計できる人材は、フリーランスでも事業会社CCOでも引く手あまたです。

ESG・サステナビリティ広報(IR×PRの統合領域)

  • 米国のESGラベル付きAUM:6.6兆ドル規模(全体AUMの69%が何らかのスチュワードシップ方針下)
  • EU「CSRD(企業サステナビリティ報告指令)」:2024年データについて2025年に開示義務
  • グリーン・サステナブル債の償還は2026年に約5,200億ドル規模

「決算説明会でサステナビリティ戦略を語れる広報」「投資家向けのESGメッセージを翻訳できるIR広報」は、上場企業のサプライサイドでガッツリ求められてます。

インターナルコミュニケーション(社内広報)の戦略化

Microsoft・Salesforce・Unileverのようなグローバル企業で、AIが社内コミュニケーションを変革中。AIを「下書き・分析」に使い、最終メッセージに担当者の文脈を乗せるハイブリッドスキルが、新しいバリューになってます。

要するに、AIで効率化される領域(量産・配信・測定)から、「経営の判断に伴走する」領域に仕事がスライドしてる。これが現場で起きてる本当の変化です。


国内市場・年収──広報職平均794万円、CCO・フリーランスへの広がり

国内の数字も見ておきます。

PR業界市場規模

日本パブリックリレーションズ協会「2025年PR業実態調査」(2025年6月発表)によると、

  • 2024年度のPR業売上高推計:1,391億円(2022年度の1,479億円から微減)
  • 58%の企業が「今後売上は増える」と回答
  • 成長分野:「情報収集・分析」73%(前回+12pt)、「広報・PR効果測定」68%(前回+10pt)
  • 取り扱い業務1位:パブリシティ企画・実施(82%)
  • 今後ニーズが増すと見込む分野:「危機管理PR」が筆頭

業界最大手のベクトル株式会社(東証プライム上場)は、2025年8月期の直近四半期で売上高約297億円(前年比108.6%)、純利益約17億円(前年比173.2%)。グループ従業員数は約1,650名。AI投資をしながらきっちり成長してます。

広報職の年収(JACリクルートメント成約実績)

ポジション 年収
広報職平均 794.3万円(中心層600〜900万円)
メンバー(課長未満) 663.9万円
管理職(課長以上) 1,005.6万円
金融業界の広報 1,146万円(最高水準)
30代後半 1,000万円超のケース
40代 1,500万円超のケース

マスメディアンの広報・PR責任者候補求人は年収例800〜1,200万円。650万円以上の広報求人が多数公開されてます。

フリーランス広報・社外CCOという新ルート

  • 週1〜2日稼働:月額10〜20万円
  • 週2〜3日稼働:月額20〜30万円
  • 週3〜5日稼働(ハイスキル):月額60〜70万円(年収換算720〜840万円)
  • プレスリリース1本:3万〜20万円

クラウドワークス・YOUTRUST・SOKUDAN・LinkedInあたりで、フリーランス広報の案件は急増中。事業会社が「正社員1人を採るより、ハイスキル広報を週2日借りる方が安くて成果が出る」と気づき始めてるからです。

海外の動向

CCO(最高コミュニケーション責任者)の求人は2018〜2028年で8%成長見込み、過去5年で給与が14%増加。2025年前半はPR・コミュニケーション系求人が増加傾向にあります(コロナ前比だとまだ25%減なので、回復途上)。

需要が高まってるスキル:データアナリティクス、計測・評価、エグゼクティブコミュニケーション、デジタルPR(SEO・SNS・アナリティクスツール)。

ほぼ全部、AIを使いこなせる前提の話なんですよ。


生存戦略──AIO担当へ回る/クライシス専門化/フリー広報・社外CCO化

ほな具体的に「どう動けばええんや」っていう話を3パターンに絞ります。

パターン①:AIO(AI検索最適化)担当へ回る ← 一番おすすめ

狙う領域:AIO戦略設計、ChatGPT・Perplexity・AI Overview対策、生成AI時代のコンテンツPR 想定年収:800〜1,500万円(事業会社のシニア広報)、フリーで月60〜100万円 ルート:マスメディアン、JACリクルートメント、ビズリーチ、リクルートエージェント

なぜこれが一番おすすめかというと、国内で語れる人がまだ数百人いない領域だから。先行者利益が10年単位で取れます。

具体的に動くなら、

  1. Otterly.ai・Profound・Semrush AI Visibilityで自社ブランドの現状監査
  2. アーンドメディア戦略を再設計(AIが引用してくれるメディアに記事を出す)
  3. Share of Voice、AI Mention Rateを新KPIにして経営に提示
  4. GEOsightのフレームワークを読み込んで自社版を作る

これだけで、社内で「AIOの第一人者」ポジションが取れます。

求人を眺めながら市場感を掴みたい人は、まずリクナビNEXTで「広報マネージャー」「コミュニケーション戦略」「PR」のキーワードで検索してみてください。スカウトに登録しとくだけで自分の市場価値が見えます。

パターン②:クライシスPR・エグゼクティブPRに専門特化

狙う領域:危機管理広報、CEOブランディング、レピュテーション管理、ディープフェイク対策 想定年収:1,000〜2,000万円(CCO候補・大手代理店マネージャー) ルート:マスメディアン、JACリクルートメント、コトラ、ベクトル・サニーサイドアップ・電通PRC等の大手PR会社

ここは「24時間体制で経営者の隣に立てる人」が圧倒的に不足してます。AIでドラフトは一瞬で書けるけど、メディア・株主・社員・顧客への最終メッセージを誰が判断するかは人間の仕事。

ディープフェイク対応・SNS炎上対応・CEOスキャンダルの初動。このへんを1案件でも実務経験を積めば、市場価値は跳ね上がります。

パターン③:フリーランス広報・社外CCO化

狙う領域:複数のスタートアップ・中小企業の広報を兼任する社外CCO 想定年収:720〜1,200万円(週3〜5日稼働の組合せ)、ハイスキル層は1,500万円超 ルート:YOUTRUST、SOKUDAN、LinkedIn、クラウドワークス、知人紹介

事業会社が「正社員の広報を雇うより、ハイスキルなフリーランスに週2日だけ来てもらう方が成果が出る」と気づき始めてます。1社あたり月20〜30万円×3〜4社で月90〜120万円のモデルが成立します。

このパターンは特に、「事業会社広報10年→フリー転身」を狙う30〜40代に向いてます。出産育休後の復帰、地方移住組、副業から始める層も増えてる。

3パターンとも、いきなり大きく動くと怖いので、現職を続けながら転職エージェントに登録して情報だけ集める、のが現実的です。


明日から動くための実装ガイド──「使える広報パーソン」になる5ステップ

「で、明日から何すればええんや?」っていう人向けに具体的に置きます。

Step 1:ChatGPT/Claude/Gemini を毎日触る

日常業務にAIを差し込みます。

  • プレスリリースのドラフト生成
  • メディアリストの整理・記者の過去記事サマリー
  • 競合のリリース分析(過去3ヶ月の打ち出しメッセージを抽出)
  • 経営陣向けの記事クリッピング要約
  • 海外メディアの自動翻訳・現地ニュースのウォッチ

「使い方がわからん」って人はChatGPTビジネス活用プロンプト10選に実例が並んでます。コピペでそのまま試せます。

Step 2:AIO計測ツールを1つは触る

Otterly.ai・Profound・Semrushのどれか1つで、自社ブランドのAI検索露出を監査してみる。「ChatGPTに自社のことを聞いたら何て答えるか」を1度測るだけで、自社の弱点が一発でわかります。

Step 3:PR専用AIツールを1つ深掘りする

Cision・Meltwater・Prowly・Muck Rackあたりのうち、自社で導入してるツールを1つ選んでAPIレベルまで触る。これだけで社内で「AIに強い広報担当」として浮きます。

Step 4:クライシス対応の型を学ぶ

ディープフェイク対応、SNS炎上初動、CEOスキャンダル対応。型を知ってるだけで、いざというとき動ける広報になれます。日本パブリックリレーションズ協会のセミナー、海外のPRWeek・PR Daily記事、Edelmanのレポートあたりが情報源として強い。

Step 5:AIスキルでスキル証明を取る

広報×AIの組み合わせは、まだ希少価値が高い。Aidemy・キカガク・SHIFT AI等のスクールでデータサイエンス基礎やプロンプトエンジニアリングを取って、「広報×AI×データ分析」と名乗れるようにすると、転職市場で差別化できます。

スクール選びはAIスクールランキングで比較してます。給付金対応のスクールも紹介してるので確認しといてください。


「量産屋」を捨てる覚悟を決めた人だけが、この職業で生き残る

最後にまとめます。

広報・PRで起きてるのは「AI失業」じゃなく「業務の再分配」なんですよ。

  • プレスリリース量産・メディアリスト・SNS投稿・クリッピング → AIが奪う
  • AIO戦略・クライシスPR・エグゼクティブPR・ESG広報・インターナルコミュニケーション → 人間に残る、しかも単価が上がる

問題は、左側の業務だけで食ってきた人が、5年で確実に痩せていくこと。WPP・Edelman・Omnicom×IPGですら作業者を切ってる時代に、街のPR代理店アカウントや事業会社の若手広報が「自分は大丈夫」と思うのはぶっちゃけ無理筋です。

逆に、左側を意識的に捨てて、右側に投資できる人は5年で年収が一段か二段上がります。特にAIO(AI検索最適化)は、いま動けば10年単位の先行者利益が取れる新領域。マーケター・SEO担当者がすでにこの領域に攻め込んできてるから、広報パーソンが奪われる前に押さえるべきです。

人材業界10年見てきて思うのは、業界が変わるとき変わるのが怖い人ほど現状にしがみつくってこと。でも、しがみついた先が消えてたら、結局もっと怖いんですよ。

5年後、自分はどっちにいたいか。今それを決めるのが、たぶん一番コスパのいい時間の使い方です。

具体的に動くなら、まずは情報収集から。

  • 求人の市場感を掴むなら → リクナビNEXTで「広報マネージャー」「コミュニケーション戦略」「PR」を検索
  • 広報・PR・クリエイティブ専門エージェントなら → マスメディアン
  • ハイクラス広報・CCO候補なら → JACリクルートメント
  • 総合エージェントを比較するなら → 転職エージェントランキング
  • AIスキルを身につけるなら → AI失業時代のスクールランキング
  • AIを業務に組み込むなら → ChatGPTビジネス活用プロンプト10選

関連職種の動向もまとめて読んどくと、業界全体の地殻変動が見えます。

  • マーケター・広告運用のAI生存ライン
  • ライターのAI失業ロードマップ
  • デザイナーのAI失業ロードマップ

AIに仕事を奪われる側じゃなくて、AIを使って仕事の格が上がる側に回りましょう。 広報・PRって、本来そういう「翻訳と判断」の仕事のはずなんですよ。

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ぽんこつ先輩
人材業界で10年働いてるおっさん。AIの進化にビビりながらも、負けじと足掻いてる側の人間。同じ不安を抱えてる仲間と一緒に生き残るためにこのブログを始めた。
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