課題解決型のグループディスカッションが苦手。
議論の進め方とかコツが知りたい。
テーマ例などもあれば知っておきたい。
当記事では上記のような疑問に答えます。
今回は、グループディスカッションの中でも最頻出のテーマである「課題解決型のお題」についてのテーマ例や、議論の進め方について解説します。
課題解決型グループディスカッションは、どのお題でも似たような進め方になりますので、典型的な進め方を一つ理解していれば、どんなお題にでも対応できます。
当記事の目次
課題解決型のグループディスカッションとは?【テーマ例あり】
課題解決型のグループディスカッションとは、文字通り「課題の解決方法をグループで考えるワーク」です。
例えばこんなテーマ。
「このお店の売り上げが下がっている。どうすれば売り上げを2倍に伸ばすことができるか考えなさい」
議論の全体イメージ
課題解決型グループディスカッションの議論の全体イメージは、以下のようなイメージです。
課題とは「問題点」とイコールではありません。課題は現状と理想のギャップのことを指します。
つまり「課題解決型のグループディスカッション」とは以下のような定義です。
- 課題=現状と理想のギャップ
- 課題解決型GDのお題=現状と理想のギャップを埋める企画を考えるお題。
テーマ例
いくつかテーマと議論の全体像の例を出しますね。
テーマ例1
例えばお題が、「店舗の売上を今の3倍にするにはどうしたらいいか。」だとすると、議論の全体像は以下のような感じになります。
現状は今の売上高。理想は売上3倍の状態。そのためにどうすればいいか、ギャップを埋める企画を考える。
テーマ例2
お題が「政治とカネの問題はどうやったらなくなるかと思うか。」だとすると、
現状は政治とカネの問題がある状態。理想は問題がない状態。そのためにはどうすればいいか、ギャップを埋める企画を考える。
テーマ例3
「言語が通じない国で靴を販売するにはどうしたらいいか。」というお題でも、
現状は販売が難しく思える状態。理想は販売できる状態。そのためにはどうすればいいか、ギャップを埋める企画を考える。
こういう風に考えるわけです。
では、この全体像を踏まえて、どのようにグループディスカッションを進めていけばいいのか解説します。
課題解決型グループディスカッションの進め方とコツ【7ステップです】
課題解決型のグループディスカッションは、ほとんどのお題で進め方が共通です
具体的には、以下ステップを踏めば、議論は綺麗に進みます。
- ゴールとプロセスをメンバーで共有する。
- 課題の状況を整理する。
- 原因を「解決できるもの」と「解決できないもの」に分ける。
- 解決企画のアイデア出しを行う。
- アイデアを精査する。
- プレゼンテーションのイメージを描く
- プレゼンテーションの準備
それではいよいよ、1つ1つのステップに分解して解説していきましょう!全部で7ステップあります。
ステップ1:ゴールとプロセスをメンバーで共有する。
まずこれはどんなお題でも共通しますが、議論をスタートする際に、「ディスカッションの目的」と「議論の全体の流れ」を共有しましょう。
これを行わないと、「今なぜこの話をしているのか」途中で見失ったりしますし、答えを出すゴールまであとどれくらいか、進捗がわからなくなります。
ご自身で仕切っちゃえば大丈夫です。
「目的は、●●の企画を立てることですね。全体の流れとしては、状況整理に◯分、アイデア出しに◯分、アイデアまとめに◯分かけて、プレゼン準備に◯分あてる目処で動きましょう。」
などと、大まかの計画(プロセス)を立て、メンバー内で共有しましょう。
ステップ2:課題の状況を整理する。
次に課題の状況を整理します。
課題解決型のお題は「理想と現実にギャップがあり、そのギャップを埋める企画を考える」ことになります。
なので、ここで整理しておくべき項目は下記3つです。
・現実の状況はどんな状況か?
・理想の状況はどんな状況か?
・理想の状況になっていない原因は何か?
ステップ3: 原因を「解決できるもの」と「解決できないもの」に分ける。
「理想の状況になっていない原因」を考えると、中には解決しようのないことも含まれるでしょう。
例えば、「日本人の高齢化」が原因だとすると、解決のしようがないですよね。
議論の時間が限られているので、「解決できるもの」「解決できないもの」に分けた上で、「解決できるもの」に対しての解決策を練ることに集中しましょう。
ステップ4:解決企画のアイデア出しを行う。
次は解決するためのアイデアをチームで出し合う時間です。
ここで重要なのは、以下「ルール」を守ること、そして事前にルールをメンバー間で共有しておくことです。
- アイデア出しの時間を決めておく。
- アイデアの質は気にしない。数を出すことを重視する。
- 突飛なアイデアでも一切否定しない。
特に3つ目の「否定しないルール」は大事。
なぜならば、一度でも誰かが否定されると、アイデア出しのハードルが上がってしまい、出せない空気になってしまうためです。
たとえ「そりゃないだろぉ〜」と思うようなアイデアでも、「面白いね!どんどんだそう!」と承認することを徹底しましょう。
ステップ5:アイデアを精査する。
さて、アイデアを出しきったところで、今度はアイデアを絞り、企画にまとめます。その際、ただ絞るだけでなく、アイデアを組みわせることも重要です。
そして、下記のような視点でアイデアを絞ったり組み合わせたりすると良いでしょう。
- 実現可能性はあるかどうか
- お題の条件を満たすかどうか
- より効果のあるものはどれか
これでアイデアをまとめると、一つの企画が出来上がります。
ステップ6:プレゼンテーションのイメージを描く
課題解決型のグループディスカッションでは、最後企画をプレゼンテーションする場合がほとんどです。
そのため、単純にアイデアのみを話すだけでなく、「なぜそのアイデアが課題を解決する上で有効なのか」ということまで説明する必要があります。
そして下記のようなロジックを作り、プレゼンテーションのイメージを描きましょう。
- 現状と理想の状況はそれぞれどういうものか。
- 現状と理想のギャップとは何か。
- ギャップを生じさせている原因は何か。
- その原因を解消するためにチームで出した解決案は何か。
- なぜその解決案が有効だと思うのか。
ステップ7:プレゼンテーションの準備
プレゼンテーションの流れができたら最後に、資料作成やプレゼンテーションの役割分担やプレゼンテーションの練習を行いましょう。
場合によっては、白紙やペンが使えないケースもあるかもしれませんので臨機応変な対応が必要となります。
そして、時間に余裕があれば時間を計ってリハーサルを行い、完成度を高めていきましょう。
何より大事なのは、最後まで諦めないことです。
課題解決型グループディスカッションの攻略法まとめ
課題解決型のグループディスカッションは、議論の進め方がどんなお題でもある程度共通しているので、典型的なプロセスを理解していれば、あらゆるお題に応用が可能です。
具体的には以下のプロセスを踏んでください。
- ゴールとプロセスをメンバーで共有する。
- 課題の状況を整理する。
- 原因を「解決できるもの」と「解決できないもの」に分ける。
- 解決企画のアイデア出しを行う。
- アイデアを精査する。
- プレゼンテーションのイメージを描く
- プレゼンテーションの準備
議論の正しい進め方が分かっていれば、常に全体の進捗が見えるようになり、グループディスカッションの現場で余裕が生まれます。
なんとなく参加して、なんとなくアイデア出して、なんとなく終わりがちなグループディスカッション。
そこでライバルに差をつけるためにもぜひご紹介した7つのステップを意識しながら議論を進めてみてください。
プロを味方につけて、相談したい!今すぐ内定が欲しい!そんなあなたには、就活エージェントがおすすめ!
WEBで情報収集することに疲れた!とりあえず就活慣れしたい!そんなあなたには就活イベントがおすすめ!
自己PRに対する企業の反応を見てみたい!企業側から自分にアプローチをして欲しい!そんなあなたには、スカウトサイトがおすすめ!