グループディスカッションが苦手だ。よく出るパターンがあれば知りたい。
それぞれの進め方のコツや練習方法も押さえておきたいな。
当記事では上記の悩みに答えます。
グループディスカッションはまさに就活の登竜門。
苦手意識を持っている方は、「何を話せばいいかわからない」「どんな風に進めればいいのかわからない」なんてことで悩んでいるかと思います。
ただ、グループディスカッションには典型的なパターンがあり、それぞれに攻略・進め方のコツがあります。
議論の進め方が分かっていれば、常に冷静でいられるので、余裕を持ってグループディスカッションに臨むことができますよ。
是非GDに苦手意識を持たれている方はぜひ読んでみてください。
当記事の目次
グループディスカッションの3つの頻出パターン【進め方のコツを知ろう】
グループディスカッションには3つの典型パターンがあります。
- 課題解決型グループディスカッション
- 定義型グループディスカッション
- フェルミ推定型グループディスカッション
それではそれぞれについて解説していきます。
パターン1:課題解決型グループディスカッション
課題解決型グループディスカッションとは、「何か課題が存在し、それを解決するための施策をグループで考えましょう」といったタイプのお題。
グループディスカッションのお題の中でも最頻出のパターンです。
【具体例】
- 店舗の売上を今の3倍にするにはどうしたらいいか。
- 政治とカネの問題はどうやったらなくなるかと思うか。
- 言語が通じない国で靴を販売するにはどうしたらいいか。
課題解決型グループディスカッションの進め方のコツ
課題解決型のグループディスカッションは議論の進め方がどんなお題でもだいたい同じです。
なので、コツとしては、大きな議論の流れを押さえておくことが重要です。
大まかな流れは以下の通り。
- 状況整理
- 解決策のアイデア出し
- アイデアを企画にまとめる
- プレゼン準備
どうやってもこの進め方になりますので、流れを意識して取り組みましょう。
またアイデア出しの場面では、数重視で、突飛なアイデア大歓迎。
否定は厳禁!
大きな議論の流れを意識する。
アイデア出しではとにかく数を出すことを意識。
なお、課題解決型グループディスカッションの詳細の進め方やコツは下記記事にまとめました。ここでは書ききれていない情報も盛りだくさんなので、ぜひご覧ください。
また課題解決型グループディスカッションの応用編として、派生する別のパターンも存在します。
応用型:新しいもの創造型グループディスカッション
これはまさに、「あたらしい●●を考えてください。」というタイプのお題です。
頻出ではありませんが、たまに出てくることがあります。
【具体例】
- 今の世代にマッチした新しい採用手法を考えなさい。
- 新しい携帯電話の使い方を考えなさい。
- うちの会社の新しいキャッチコピーを考えて欲しい。
一見新しいアイデア力が問われているようにも見えますが、実はこれは課題解決型の応用編です。
新しいものを考えろと言われて、新しいだけのものを考えればオッケーというわけではなく、何か現状の課題や問題できるものに新しいものに価値があるのです。
なので、このタイプのお題の場合は、「今ある課題とは何か」をまず考えるようにしましょう。そうすると、あとは課題解決型と同じ進め方になります。
新しいもの創造型グループディスカッションはまず「今ある課題は何か」という切り口から考える
パターン2:定義型グループディスカッション
定義型グループディスカッションのお題は、「●●とは、どういうものか」ということをみんなで考えて定義するタイプのものです。
定義型のグループディスカッションは課題解決型とは議論の進め方が異なりますので、区別して考えなければなりません。
【具体例】
- 理想のビジネスマンとはどんな人でしょうか。
- 働くとはどういうことでしょうか。
- ビジネスマンにおける成功とはいったい何か考えなさい。
定義型グループディスカッションの進め方のコツ
定義型のグループディスカッションは、意見がまとまりにくく、迷宮入りしやすいという特徴があります。
例えば「理想のビジネスマンってどんな人?」っていうお題。
これに対する答えはもちろん人それぞれ。どんな答えだって正解になり得ます。
ましてやグループで話すからこそ、余計にいろんな意見が膨らんで、まとまりにくくなるわけです。
定義型のグループディスカッションを攻略するためのコツは、以下の通り。
- アイデアを集める
- グルーピングする
まずアイデアの数を集めることです。
これは課題解決型と同じで、数を重視してとにかく意見を出しきることが良いアウトプットにつながります。
次に、意見が出きったら、それらの意見を整理し、できるだけ漏れなく被りない状態を目指してグルーピングしてしまうことです。
例えば、イメージはこんな感じ。↓
お題は「理想のビジネスマンってどんな人?」
【出たアイデアたち】
- 会社に多くの利益をもたらす
- 家庭と両立できている
- 謙虚な姿勢
- お金を十分に稼いでいる
- どんな仕事もできる
- 生産性が高い
- 営業力が高い
- 目標達成力が高い
- 会貢献度が高い
これらを、下記のように、できるだけ漏れなく被りなくグルーピングします。
<自分のこと>
【スキル】
・どんな仕事もできる
・生産性が高い
・営業力高い
・目標達成力が高い
【スタンス】
・謙虚な姿勢
<自分以外のこと>
【会社への貢献】
・会社に多くの利益をもたらす
【社会への貢献】
・社会貢献度が高い
【家庭への貢献】
・お金を十分に稼いでいる
・家庭と両立できている
このようにすることで、まとまりのない意見たちが、まとまったロジカルな意見に見えてきますね。
数重視で意見を出し切る。
漏れなく被りなくグルーピングしてまとめる。
なお、定義型グループディスカッションの詳細の進め方やコツは下記記事にまとめました。ここでは書ききれていないより具体的なノウハウも書いているので、ぜひご覧ください。
また定義型グループディスカッションの応用編として、派生する別のパターンも存在します。
応用型:AとBの違いを考えるグループディスカッション
「●●と●●の違いとは何か。」ということについて考えるタイプのお題です。
両者の違いを考えるためにはそれぞれを定義する必要がありますので、定義型グループディスカッションの応用です。
思考回路はほとんど同じです。
具体例)
- 売れる営業マンと売れない営業マンの違いとは
- 学生とビジネスマンの違いとは
パターン3:フェルミ推定型グループディスカッション
グループディスカッションのお題の中でも難度の高い「フェルミ推定型グループディスカッション」
フェルミ推定とは、例えば「日本にあるコンビニの数はいくつ?」などといった実際に調査するのが難しい値などを、いくつかの手がかりを元に推理しながら概算を計算することを指します。
【具体例】
- 10年後の日本のソーシャルゲームの市場規模は?
- はとバスの中にゴルフボールはいくつ入る?
- 日本にあるコンビニの数は?
フェルミ推定型グループディスカッションの進め方のコツ
フェルミ推定型のグループディスカッションは、正しい答えを出すことを求められているわけではありません。
答えの正しさよりも、ロジカルに思考して答えを出そうとしたかどうかの方が大事。
ですから、数字の正しさにこだわるのではなく、プロセスの論理性を意識しましょう。
答えが出ないと絶望するかもですが、そんなことは、面接官も想定済みですし、それで不合格ということもありません。
ただし、面接の場は自分をどれだけアピールできるかという競争です。
時間内で答えられないと、「頭の良さ」のアピールチャンスがなくなってしまいますよね。でも大丈夫!まだアピールできることがあります。
それは「最後まで諦めない姿勢」や「プレゼンテーション力」です。そこで勝負すればいいのです。
大事なのでもう一度。答えを出すことよりも、面接官にアピールすることが大事です。
答えの正しさよりも、ロジック重視。答えの正しさにこだわらない。
答えを出せなくても、最後まで諦めない姿勢やプレゼンテーション力でアピールする。
なお、フェルミ推定型グループディスカッションについての議論の進め方やコツを下記記事でまとめています。
ここで出し切れなかった具体的なノウハウまで書いているので、ぜひご覧ください。
グループディスカッションの際のマナーやメガンテ対策も大事
グループディスカッションは、上記の3パターンを押さえておけば大体オッケーです。ほとんどのお題をクリアできるはずですよ。
その他の対策についても解説していきます
グループディスカッションのマナーについて
グループディスカッションでは、ビジネスマンとしてのマナーを守って減点を減らすことも重要です。
例えば、以下のようなことに対して自分なりの答えがなければ、色々迷いが生じてしまってお題に集中できませんよね。
- タメ口なのか敬語なのか
- たくさん話した方がいいのか、ほどほどがいいのか
- 譲った方がいいのか、グイグイ行った方がいいのか・・・etc
グループディスカッションで守るべきマナーについては下記にまとまっていますので、ぜひそちらをご覧ください。
メガンテ対策
グループディスカッションには、意図せずにしても、議論を荒らし、自爆を仕掛けてくるような就活生もいます。
チームプレイですから、一人が暴走するとハチャメチャになってしまいますからね。
自爆行為はドラクエの呪文が由来となって「メガンテ」と呼ばれていますが、仮に自爆が仕掛けられても、あなたは合格しなければなりません。
メガンテにはパターンと対策方法がありますので、押さえておいて損はないですよ。以下に詳しくまとめていますのでご覧ください。
グループディスカッションの練習方法は?
グループディスカッションにはいろんなタイプがあって、マナーもあって、覚えることもたくさんで大変だ・・・!
と思われたかもしれませんが、結局これって慣れなんですよね。
グループディスカッションの数のこなし方ですが、練習方法は大きく以下のパターンが考えられます。
- 短期インターンシップに参加しまくる
- 志望度関係なく企業の選考を受けまくる
- 友達と練習しまくる
- GDが練習できる就活イベントに参加する
3年生のうちに短期インターンシップに参加しまくることができれば、かなり慣れることはできますが、もう4年生の人もいますよね。
そんな人は志望度関係なく、企業の選考を受けまくるか、友達と練習するかあるいは、イベントです。
グループディスカッションの苦手克服の時間がなければ逃げるのも手です
以下に合格しやすい人としにくい人の特徴をまとめていますが、どうしてもグループディスカッションが苦手って人もいますよね。
それに、もう4年生だから、克服なんてしている時間はない!って方もいるはず。
そんな方は「グループディスカッションが無い企業」を受けることをオススメします。
グループディスカッションが無い企業の探し方
グループディスカッションがない企業の探し方は2つ。
- ナビの採用フローを調べる
- 就職エージェントを活用して絞り込んでもらう
リクナビやマイナビには採用フローが書かれてありますので、そこを調べればグループディスカッションがあるかないかは分かります。
ただ、【グループ選考】と曖昧な表現の場合は、グループ面接かグループディスカッションかは分かりません。
確実にグループディスカションを避けるのであれば、就職エージェントに依頼するのが手っ取り早いですよ。
就職エージェントとは、無料で利用できる就職支援サービス。プロのカウンセラーがあなたにマッチした企業を選定して紹介してくれます。
また、個社ごとに面接対策もしてくれるので、内定率がぐっと高まります。
オススメの就職エージェント【実績があって有名なところのみ紹介】
世の中には、就職エージェントはたくさんありますので、優良エージェントに絞って紹介します。
以下3つの中から通いやすいところを選ぶと間違いないです。
・キャリアチケット→満足度No1の人気エージェント。実績が豊富で、紹介される企業の質が高いことで有名です。最短3日という内定スピードも人気の秘訣。全国に拠点があって使いやすいです。(詳細レビューはこちら)
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今回は以上です。
グループディスカッションを受けるにせよ、避けるにせよ、納得いく就活ができればそれでいいのです。