就活なんてくそくらえ。
多くの就活生が一度は思うことではないだろうか。
確かにそうかもしれないと、人材業界で長年働く管理人自身も思うことがある。
一人でも就活がうまくいくようにと、このブログを更新している一方で、企業の採用担当者と接し、学生とも接していると、今の就活の問題点は本当にたくさんあるなぁと思う。
今回は「就活がクソだ」となぜこの私ですら思うのか、語りたいと思う。
当記事の目次
管理人ですら就活がクソだと思うって話
私が就活に対してクソだと思うのは、おおむね以下の通り。
- 仕事力より就活力が重視されるのがクソだ
- 面接官と就活生の温度差がえぐいのがクソだ
- 一次選考で落としてくる面接官に若手が多いのがクソだ
- 誘ってきたくせに、落としてくるのがクソだ
- 企業の情報が少なすぎるし、偏りすぎてるのがクソだ
仕事力より就活力が重視されるのがクソだ
これまで何人もの面接官とあってきたが、選考で仕事のポテンシャルを見抜ける面接官なんてほとんどいない。
もし見抜けるとしたら相当の手練れだ。長年面接を専門でやり続けてやっとたどり着けるレベル。
だから結局、ほとんどの面接官は、就活生が面接の瞬間で出すいわゆる「就活力」に騙される。
面接の瞬間に、グループディスカッションの進め方を知っているか、面接慣れしているか、社会人とのコミュニケーションに慣れているか。
結局のところ、ほとんどの面接官は、そんな表面的なことしか評価できないのだ。
いかに優秀で、頭が良く、将来的なポテンシャルを持っていたとしても、面接の時点で社会人とのコミュニケーションに慣れておらず、うまく伝えられなければ不合格。
そんな、バカバカしいことが日常で起こっているのだ。アァ残念。
面接官と就活生の温度差がえぐいのがクソだ
就活生からしたら、人生をかけてるといってもいい面接。でも面接官からしたら、日々のタスクの一つでしかなく、そこまで思い入れがない。
これくらいの温度差は常にある。
いくら就活生一人一人に時間をかけたところで、時間がとられるだけで、結局辞退されたり裏切られることも多い。面接官からすると時間をかけるメリットがない。
それに、末端の社員である面接官からすれば、誰が受かろうが、誰が落ちようが、どうでもよかったりする。
なぜなた会社が自分ごとではないからだ。
会社の上層部は「会社=自分ごと」なので、採用の大切さはわかっているため本気度は高いが、末端社員の面接を合格しないと上層部には会えない。辛すぎる構図だ。
一方就活生は、ものすごく準備して、ドキドキしながら真剣に臨んでいる。
この温度差は本当に残念でクソだ。
一次選考で落としてくる面接官に若手が多いのがクソだ
一次選考を足切りとして使っている企業も多い。だいたいそこで出てくる面接官は企業の中でも若手の方が多い。
時給の高い上層部の時間を、全然ダメな就活生のために取るのはもったいないから、できるだけ若手で序盤の選考をこなし、ダメな就活生を不合格にしておく。
企業からすると、確かに合理的な考えかもしれない。
しかし、一次選考が一番参加人数が多く、一人一人にかけられる時間が短い。
そんな短時間で、ましてや経験の少ない若手が相手のことを見抜くなんて不可能だ。
受かればいいけど、一次選考に合格できない就活生からすると腹立たしいことこの上ないだろう。
しかし企業は営利団体だ。効率性を考え、そのような体制をとるのは至極当然なのだ。
就活生からすれば、クソな選考体制だ。
誘ってきたくせに、落としてくるのがクソだ
会社説明会までは必死に誘ってくるくせに、すぐに選考で不合格を突きつけてくる。
就活生からすると、熱心に誘われるからこそ、貴重な時間と交通費を使って会社説明会、選考会に訪れるのだ。
だけど、実際にあって喋った途端に「あっやっぱ違うわ・・・」みたいな態度をとってくるというわけだ。
そんなこと就活以外の場だったら許されない。
貴重な時間を使わせた分、責任を取るべきではないか。
せめて一発で不合格にしないで、「どうすれば合格できるのか一緒に作戦を考える」くらいのことはしてほしい。
企業によっては、スカウトメールを送ってきたり、説明会誘致の電話をしている人は、アルバイトだったりする。だから、採用担当の人がスカウトメールを送ったことすら知らないというケースはざらにあるのが実情だ。
それでも、誘ったんだから、せめて責任とれよ。と本気で思う。アァ残念。
企業の情報が少なすぎるし、偏りすぎてるのがクソだ
面接では就活生に対し、聞かなくていいようなことまで細々と聞いてくるくせに、自分たちの情報はなかなか出さない。
いいことばかり言って、ほぼ全知全能かのような会社説明をする。そして、逆質問などで痛いところをつくと不合格にしてくる。
企業は就活生のアピール方法をエントリーシートとして縛るくせに、企業は自分たちで勝手に決めたフォーマットで自社をアピールしてくる。
このように、そもそも情報という観点で、企業と就活生は不平等なのだ。
就活生は、結局入社してみないと企業の本当の中身なんてわからない。
だから中小・ベンチャー企業なんて行きたくならない。リスクが高すぎるから。
多くの人が認めていて、いろんな人からお墨付きの大手企業に行く方が安全に決まっているのだ。
だけど、大手の門は狭い。
最後は、手持ちの中小企業でギャンブルするしかなくなるのだ。
そんな状態で、人生かけろと言われている日本の新卒制度はダメだと言わざるを得ない。アァ残念・・・。
その他、今の就活の問題をいろいろダメなところを出そうと思えば、湯水のようにいくらでもでてくるが、このくらいにしておこう。
でも、ここからが大事だ。一旦就活のプロとしての視点に戻ろうと思う。
就活はクソだ!だけど、変わらないものより、変わるものについて考える方が得策だ。
結局、今まで説明してきたクソみたいな新卒採用の制度が、今の日本の就活の現状なのだ。
今後は、今のアメリカみたいにインターンシップとして仕事体験をしながら、お互い仕事力や人柄をみて、お互いが納得しながら入社するかしないかを決めるという流れに変わっていくのかもしれない。
だが、それはもしあったとしても、かなり先の話だろう。今いきなりこの習慣が変わるなんてことはまず考えられない。
つまり、この就活の制度は環境はいくらクソだと嘆いてもしばらくは「変わらない」のだ。
そう考えると、クソみたいな就活に費やしている時間よりも、その「変わらない」ものに対して文句を言っている時間の方が無駄のような気もしてくる。
極端な話だが、なぜ地球が青いんだ、気持ち悪い!俺は青が嫌いだ・・・なんてことを言って、有限の人生の時間を浪費してしまっているようなものだ。
これほど非生産的なことがあるだろうか。
私は、もっと「変えられるもの」に時間を使うべきだと思う。
他人も含め、外部環境はいくら何を言っても変わらない。しかし、自分の行動は「変えられる。」
どれだけ就活がクソだったとしても、絶対変わらない就活の制度にブツブツ文句を言っても仕方ない。
それよりも、自分の行動や考え方を変化させ、うまく対応する方が、はるかに生産的ではないだろうか。
それに、「変えられるもの」に意識を集中できる人は間違いなく、どの企業からも欲される人材だと思う。
なかなか内定決まらない。それを嘆いていても実は意味がない。誰もあなたを助けようとはしないだろう。
だけど、一歩踏み出し、行動を起こせば、少なくとも今よりは前進するのだ。いくらか今よりも変わった成果が出るはずだと私は思う。