「要領の良さ」こそ自分の長所だ!面接でもアピールしたい!そう思っているあなたへ。
当記事では、「要領の良さ」というネタを使って、自己PRをより効果的に行うために気をつけるべきポイントや自己PR作り方を、例文を交えて解説していきます。
「要領の良さ」は、どんな仕事にも求められるものではありますが、タスクをすばやく正確にこなすことが求められる「事務職」や工場の生産効率を高めるために改善を行う「生産管理職」(企業によって職種名は異なります)あるいは、限られた時間内で成果を最大化させることが求められる「営業職」には特にわかりやすくマッチすると考えられます。
面接に苦手意識を持つ方でも、正しい自己PRの型と、自己PRする上でのポイントをつかんでおけば、効果的な自己PRを作ることができますので、ぜひ正しい方法を身につけてください!
当記事の目次
自己PRを行う上での3つのステップ
STEP1:結論
STEP2:強みが活かされた経験(エピソード)
STEP3:企業で強みをどう活かすか
自己PRの基本ステップについては以前の記事で詳しくまとめていますので、まだ読まれていない方はそちらからどうぞ!
それでは、各STEPごとに見ていきましょう。
STEP1:結論
まずはシンプルに結論から伝えるようにしましょう!最初に結論から話すことで、あなたが言いたいことの全体像が面接官に伝わりやすく、話しているあなたの話もぶれにくくなります。
【例文】
私の強みは、要領の良さです。
STEP2:強みが活かされた経験(エピソード)
さて、結論を述べたあとは、あなたの「要領の良さ」が最も活かされた時のエピソードを話しましょう。強みが活かされた経験の話は、あなたが要領がよいことを示す根拠となります。
エピソードを構成する際のポイント
あくまでも「改善力が高い」「目的を達成する力が強い」という印象につなげたいところですので、一時的ではなく常に要領がいいと思われ、かつ軽い話に思われないようにエピソードを話すことが重要です。
そのためには、要領の良さを生かすことができたメインエピソード以外にも、普段からの要領の良さをうかがわせる話を入れた方がいいですし、メインエピソードに関しては具体的な思考回路を話に組み込んでいくような作り方をしましょう。
ではどのように話の構造を作っていけばいいのかという話に移ります。
話の構造
オーソドックスな話の構造としては、
「何か要領が悪くて困っている状況がある」
「改善の余地に気づき行動する」
「成果が出る」
「日常的に要領の良さを発揮するために気にしていること」
という順番でお話しするとよいでしょう。
1:何か要領が悪くて困っている状況がある
要領の良さを発揮するための前提となる描写のパートです。先述したように、要領の良さを語る上で、軽い話に思われないことが重要であるため、なぜ改善しようと思ったか、なぜ要領良くする必要があったのかがイメージできるように細かい描写が必要です。
【例文】
私の要領の良さが最も生かされたのは、家庭教師のアルバイトで教え子を合格に導いた経験です。
名門のA大学に行きたいということで、ちょうど受験まで約半年というところで、家庭教師を任されたのですが、合格判定でいえばD判定が出ており、残り時間を考えると、絶望的だろうとも思える成績でした。
2:改善の余地に気づき行動する
あなたの要領の良さが発揮されるパートです。
要領がいいということは、場合によって少し大げさかもしれませんが、「短時間で成果を最大化する」ための行動がとれるということです。
現状の課題を見抜き、成果を出すまでのプロセスを設計することはビジネスにおいても非常に重要な力となりますので、実際にあなたが何を考え、どのようにプロセスを設計したか、具体的に話すようにしましょう。
【例文】
「この子が短時間でA大学に合格するためには、まず無駄を排除しなければならない。」そのように考え、まず、その子がどんな勉強をしているのかを見ることにしました。
その子は非常に真面目に、学校の教科書を一からしっかりと勉強していたのですが、残り時間を考えると教科書全てを勉強するのではなく、A大学に特化した対策に勉強を切り替えるべきだ考え、とにかくA大学の過去問を洗いざらい分析してみました。
すると、教科書全分野から出題はあるものの、配点が多い分野がいくつかあることに気がつきました。そこで、ほかの範囲は一旦捨てて、配点が多い分野のみに特化して勉強をしてもらうことにしました。
3:成果が出る
ここはあなたの要領の良さが発揮されて生み出すことができた成果のパートです。自己PRですから、何か特別な理由がない限りは、「良い成果」が出た話をしたほうがいいです。もちろん誰もが驚くすごい成果が出る必要はなく、あなたが目指し、あなたが成果だと思うもので十分です。
日本人は謙虚さを大事にする民族ではありますが、自己PRの場は都合よく成果が出ているくらいがちょうどいいかもしれません。もちろん嘘はつくことはお勧めしませんが、あまりにへりくだると、面接官から「アピールする気あるのかな・・・」と不安がられる可能性もありますので、自信を持ってあなたの成果をアピールしましょう。
【例文】
結果として、直前の模試ではB判定にまで成績が上がり、そこで自信がついたことで、試験当日も大ゴケすることなく、合格を勝ち取ることができました。
あのまま何もかも勉強するのではなく、A大学合格という目的を勝ち取るために、配点の低い分野を勉強しないと決めたことが合格の決め手になったと思います。
4:日常的に要領の良さを発揮するために気にしていること
このパートは、あなたの「要領の良さ」をアピールしたエピソードが偶然だと思われることを防止し、「この子は日常的に要領が良い人材なんだな」という印象を与えるためのパートです。
面接官からすると企業で活躍する人を採用したいと考えているので、会社で「要領の良さ」が発揮されるかどうかを気にします。
そのためには、「たまたま」ではなく「いつも」ある能力だと伝えることが重要です。
【例文】
普段の行動でも常に、「この行動は本質か」ということを考え、目標達成のために必要なものとそうでないものを見極め、やらないことを決めて、時間をかけるものに優先順位をつけることで、限られた時間の中で最大の成果を出すことを意識しています。
STEP3:企業で強みをどう活かすか
STEP1の結論部分で話したあなたの強みを、STEP2のエピソードで根拠付けたあとは、その強みが企業でのどんな活躍につながるかを語りましょう。
自己PRはあくまでも「私は御社で活躍できますよ」というアピールですから、ある意味自己PR全体の中でここが一番大事です。ここまでの話は、すべてこのSTEP3のためにあるといっても過言ではありません。
ここで重要なのは、2つです。
1:相手の企業の仕事をしっかりとイメージしていること。
2:あなたの強みがなぜその仕事に生かされるのかの理由を話せていること。
まずは自分が応募している仕事がどんな仕事で、どういう力が求められているかをホームページや説明会での話などから情報収集しましょう。
そしてあなたの強みがその仕事にて活躍するために、どう生かされるのかをイメージしてから、話の構成を考えましょう。
【例文】
私は御社の営業職を志望しておりますが、営業職は、限られた時間内で売上をいかに高めるかが重要になると考えております。
私は、自分の「要領の良さ」という強みを生かし、成果を最大化させる営業マンとして御社に貢献したいと考えております。どうぞよろしくお願いします。
要領の良さの自己PRを考える際の2つのポイント
常に要領がいいと思われること
自己PRをするということは、「私の強みは会社でいかせます!」と面接官にアピールするということです。なので、面接官からすると、会社に入ってからも要領がよくなければ困るわけです。
つまり、要領の良さをアピールするために意識しなければいけないことは、「一時的とか、場合によってとかではなく、いつでも要領がよい。だから会社に入っても要領の良さがいかせる」というイメージを面接官に伝えることが重要なのです。
軽い話に思われないこと
要領の良さを下手に語ると、「力を抜いている」「楽しようとしている」というイメージが先行してしまい、軽い話に思われてしまう場合があります。「要領の良さ」と「力を抜いている」というネガティブな側面は紙一重だといっても過言ではありません。
自己PRをした結果ネガティブな印象を与えてしまっては本末転倒なので、あくまでも「改善力」や「目的達成力」にフォーカスが当たるように話したいところです。
そのためには、要領をよくする目的は何か、そのために何を考え、どういう行動をして、どんな成果を出すことができたのか。など、丁寧に具体的に伝えていくことが重要です。
例文まとめ
私の強みは、要領の良さです。
私の要領の良さが最も生かされたのは、家庭教師のアルバイトで教え子を合格に導いた経験です。
名門のA大学に行きたいということで、ちょうど受験まで約半年というところで、家庭教師を任されたのですが、合格判定でいえばD判定が出ており、残り時間を考えると、絶望的だろうとも思える成績でした。
「この子が短時間でA大学に合格するためには、まず無駄を排除しなければならない。」そのように考え、まず、その子がどんな勉強をしているのかを見ることにしました。
その子は非常に真面目に、学校の教科書を一からしっかりと勉強していたのですが、残り時間を考えると教科書全てを勉強するのではなく、A大学に特化した対策に勉強を切り替えるべきだ考え、とにかくA大学の過去問を洗いざらい分析してみました。
すると、教科書全分野から出題はあるものの、配点が多い分野がいくつかあることに気がつきました。
そこで、ほかの範囲は一旦捨てて、配点が多い分野のみに特化して勉強をしてもらうことにしました。
結果として、直前の模試ではB判定にまで成績が上がり、そこで自信がついたことで、試験当日も大ゴケすることなく、合格を勝ち取ることができました。
あのまま何もかも勉強するのではなく、A大学合格という目的を勝ち取るために、配点の低い分野を勉強しないと決めたことが合格の決め手になったと思います。
普段の行動でも常に、「この行動は本質か」ということを考え、目標達成のために必要なものとそうでないものを見極め、やらないことを決めて、時間をかけるものに優先順位をつけることで、限られた時間の中で最大の成果を出すことを意識しています。
私は御社の営業職を志望しておりますが、営業職は、限られた時間内で売上をいかに高めるかが重要になると考えております。
私は、自分の「要領の良さ」という強みを生かし、成果を最大化させる営業マンとして御社に貢献したいと考えております。どうぞよろしくお願いします。
こちらの例文は2〜3分程度で会話の中でお話しする前提の長さなので、尺や履歴書のフォーマットに合わせて分量は調整してください。
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