当記事では、こんなのお悩みにおこたえします。
- 執筆者は企業の新卒採用支援に携わって10年
- 人事や経営者が何を考えているか熟知
- 就職エージェントサービスの責任者を経験
自己PRは、履歴書を見る人や面接官側の意図さえわかれば、とても簡単に作れます。
当記事を最後まで読むと、自己PRの正しい型が分かるので、今後の就活が少しイージーになりますよ。
▼当記事の内容▼
- 自己PRとは?
- 自己PRで何を見られるの?
- 効果的な自己PRの作り方は?
- 正しい型の自己PRの例文
- 自分の強みを効率的に整理する方法
それでは以下ご覧ください。
当記事の目次
自己PRとは?そもそもなんなの?

自己PRを「自己アピール」の略だと思っている方がいますが、非常にまずい間違いです。
PRとは「Public Relations」の略です。
自己PRとは、「自身に対して理解や信頼を獲得しようとする目的で行われる広報活動または宣伝活動」のことです。
ちょっとややこしいので噛み砕いて言うと、「自分を採用するメリットを語る」ということです。

大事なのは、あなたが話したいことを話すのではなく、相手が聞きたい話をする「相手視点」です。
自己PRで企業は何を見ている?


「人柄」「熱意」「可能性」のベスト3がダントツなのがわかりますね。

他の質問でも言えることですが、この辺りを意識して自己PRを行うと良いですよ。
ちなみに、仕事の成果も「スキル」×「モチベーション」×「スタンス」などと表されたりします。
人柄はスタンスに、モチベーションは熱意に、スキルは可能性に対応していると考えると非常に納得感のある結果です。
ではそれぞれ自己PRでどのようにアピールしていくのか、解説します。
人柄のアピールの方法
ポイントは2つです。
- 人としてどうか(素直さ・誠実さ)
- 会社に馴染めるか(社風とマッチしているか)
自己PRの内容で素直さや誠実さ、あるいは社風にあっているキャラクターをアピールするようなストーリーを語ると効果的です。
将来性のアピールの方法
自己PRの中で、「将来、会社の利益につながるような自分の強み」を語れるとポイントは高くなります。
また、ストーリーの中で、自分が成長したエピソードをアピールするのも効果的です。
「それだけ成長できるなら入社後楽しみだ・・・」と考えてもらえる可能性があるからです。
熱意のアピールの方法
自己PR上で、会社をどれだけ理解しているかをアピールすることが有効です。
会社の理解を深め、自分が働いている姿を何度も想像した上で、「自分が会社にメリットをもたらす人材である根拠」を語ることができれば、相手もあなたの熱意を感じざるを得ないでしょう。
効果的な自己PRの作り方は?

さて、ではいよいよ、自己PRの型をお伝えします。
それが下記です。

結論:
私は●●という強みを生かして、御社に貢献できます。
理由:
理由は〜〜〜からです。
具体例(エピソード):
実際に〜〜な経験があります。
結論(まとめ):
私は●●という強みを生かして、御社に貢献できます。
このフォーマットの重要メリットを解説
上記の自己PRフォーマットのメリットは以下3つです。
- 徹底した相手目線
- PREP法で説得力を高める
- 他の就活生と差別化しやすい
徹底した相手目線
このフォーマットは、徹底して企業目線を意識しています。
「自分には●●という強みがあります」というだけの自己PRをする就活生は多いですが、あなたのすごさには誰も興味がありません。
極論ですが、企業が興味あるのは、自分たちの会社に貢献できるかどうかってことだけです。
ダメな例は以下の通り。

良い例は以下のような感じです。

簡単に言うようですが、実際は社会人の視点を想像するのって難しいですよね。
PREP法で説得力を高める
このフォーマットは、あらゆるビジネスシーンでよく使われるPREP法という構成を使っています。
- P=Point(結論)
- R=Reason(理由)
- E=Example(具体例)
- P=Point(結論まとめ)
まず最初に結論を伝えて、話の全体像が見せることで、内容が伝わりやすくなり、さらに理由と具体例を添えることで、信ぴょう性を高めることもできます。
他就活生と差別化しやすい
このフォーマットは、他の就活生とも差別化しやすいです。
多くの就活生が使う自己PRのフォーマットは以下。
・強み:
私は●●という強みを持っています。
・具体例(エピソード):
●●という経験がありました。
・会社にどう活かすか:
私はこの強みを生かして、このように会社に貢献したいと思います。
一見綺麗にまとまった自己PRですよね。
自己PRの結論が最後までわからないので、企業からすると興味のない話を聞き続けることになるのです。
冒頭にもお伝えしたように、自己PRは自分の強みを語る場ではなく、自分を採用するメリットをアピールする場です。
ストレートにそれを結論として冒頭に伝えたほうが、企業にとってもわかりやすいですよね。
フォーマットを活用した自己PRの例文

例えば以下のような感じです。
(結論)
私は自分の強みである「おせっかいな性格」を貴社に役立てることができます。
(理由)
私はコンサルティング職を志望しておりますが、お客様にとって本当に良きパートナーになるためには、常にお客様の成功を願い、多少嫌がられても、粘り強く施策を提案し続けるおせっかいさが必要だと考えるからです。
(具体例)
私の家庭教師のアルバイトでは、教え子が志望校に合格するように、与えられた仕事以上に教え子とコミュニケーションをとり、勉強の進捗管理をしました。時には嫌がられることもありましたが、結果として合格を果たし、心から感謝された経験があります。
(結論)
貴社に入社しましたら、お客様よりもお客様のことを考えるおせっかいなコンサルタントとして、顧客から信頼を獲得し、結果を残していくことをお約束します。
どうぞ、よろしくお願いします。
自己PR例文のポイント解説
以下で解説をしておきます。
結論
(結論)
私は自分の強みである「おせっかいな性格」を貴社に役立てることができます。
ポイントは、「強みは●●です。」ではなく、「貴社に役立てることができます。」と、相手メリットを結論にしているところです。
先述した、圧倒的な相手目線です。
理由
(理由)
私はコンサルティング職を志望しておりますが、お客様にとって本当に良きパートナーになるためには、常にお客様の成功を願い、多少嫌がられても、粘り強く施策を提案し続けるおせっかいさが必要だと考えるからです。
ポイントは、「会社に利益をもたらす能力を想像し、自分とつなげていること」です。
具体例(エピソード)
(具体例)
私の家庭教師のアルバイトでは、教え子が志望校に合格するように、与えられた仕事以上に教え子とコミュニケーションをとり、勉強の進捗管理をしました。時には嫌がられることもありましたが、結果として合格を果たし、心から感謝された経験があります。
ポイントは、会社での活躍が相手に想像できるようなエピソードを選んで書く、ということです。
ちなみに、このエピソードのパートはどれだけ詳細に書くかで、字数も調整可能です。与えられたプレゼン時間や記入欄の大きさに合わせて柔軟に調整しましょう。
まとめの結論
(結論)
貴社に入社しましたら、お客様よりもお客様のことを考えるおせっかいなコンサルタントとして、顧客から信頼を獲得し、結果を残していくことをお約束します。
どうぞ、よろしくお願いします。
ポイントは、最初の結論とは少し異なる言い方をすることです。
例えば、上記の例のように、冒頭の結論はシンプルにまとめて、後半の結論は少し具体性を持たせて書くといいでしょう。
まずは自分の強みの整理から【効率的な方法あります】

上記のように、自己PRは自分の強みと会社を繋げるアピールを行うことですから、まずは自分の強みを整理しましょう。
紙のノートに書き出すとかもありですが、一番効率的なのは、スカウトサイトにプロフィールを登録しながら整理するほうがいいです。
スカウトサイトのプロフィールを書くと自己PRが上手になる
スカウトサイトは、あなたのプロフィールを登録しておくと、それを見た企業からスカウトされるサービスです。
ということは・・・
プロフィールに「あなたの強み」を整理しながら書けるだけでなく、企業からの反応を見ることができるってことです。
スカウトサイトは無料で使えるので、自己PRを磨くためにも、プロフィールをスカウトサイトに登録しましょう。
スカウトサイトってどんなのがあるの?
結論から言うと、スカウトサイトは有名どころだけ登録すればオッケーです。
となれば、選択肢は以下の3択に絞れます。全部登録してもメリットはありますし、まずは一つからでも大丈夫です。
・dodaキャンパス→35万人以上が登録する日本最大級のスカウトサイト。運営企業は大手企業のベネッセなので安心です。JTBやmixiなど大手有名企業も参画しています。無料の適性診断ツールも利用できるので、自己PR作成に役立ちます。
・OfferBox→就活生の4人に1人が登録するスカウトサイト。こちらも高品質な無料の適性診断AnalyzeU+を利用できます。上記のdodaキャンパスか、OfferBoxのどちらかは登録しておきましょう。
・キミスカ→変り種ですが、有名です。他社の選考状況を登録することで、スカウトをもらえるという少し変わったサービス。有名企業の選考を進んでいる方にオススメです。
なかなか自己PR作成が進まない方は他人にアドバイスをもらいましょう
他人からアドバイスをもらうのは、以下のような方法があります。
- 自己PRの例文を徹底的に見る
- 友達とか親に聞いて見る
- 就職エージェントに相談する
下記に当サイトの強み別に分けて例文を用意していますので、読むと参考になるはず。(旧自己PR版から工事中です)

また、友達とか親に聞いて見ると、また全然違う強みが見つかるはずです。
さらに、就職エージェントを利用して、専門的なプロから無料で自己PRのアドバイスをもらう方法もあります。
就職エージェントも無料で利用できます。下記にまとめていますので、興味ある方はどうぞ。

自己PRの作り方まとめ

- 自己PRとは、企業側のメリットを語ること
- 「人柄」「熱意」「可能性」が重視される
- PREP法で説得力の高い自己PRを作ろう
- 強みの整理は、スカウトサイトを使おう
- ↑すると企業からの反応が見れます
- どうしても苦労する場合は他人に頼ろう
- エージェントは専門的アドバイスを無料でもらえます
まずは自分の強みの整理からですね。
以下、僕のオススメのスカウトサイトのリンクを貼っておきます。とても多くの就活生が利用するサービスなので、まだの方は使ってみてください。
今回は、以上です。
自己PRの情報収集中のあなたへ【失敗する前に必読です】
ここまで読んでくださったあなただからこそ、お伝えしたいことがあります。
実は、自己PR情報収集を積極的に行う人は自己PRに失敗しやすい傾向にあるんです。
もし下記全てに自信持って答えることができるのであれば、スルーしてください。
- 自己PRでアピールする強みは本当に今想定してるものでいいのか。
- 自己PRの尺はどれくらいがベストなのか。
- 本当にそのエピソードが刺さるのか。
- 強みはどんな言い回しで表現するのが正解なのか。
難しければ、今後面接や履歴書での自己PRで失敗する可能性が高いです。その理由や対策は下記にまとめているので、是非ご覧ください。
