自分の長所として、アピールしたいけど、自己PRをどうやって作ればいいのかな。
今回はそんな就活生の悩みに答えます。
- 執筆者は企業の新卒採用支援に携わって10年
- 人事や経営者が何を考えているか熟知
- 就職エージェントサービスの責任者を経験
どんな仕事でも、マルチタスクは避けられません。自分が上に上がっていくと、どんどんいろんなプロジェクトの責任者を任されるようになるため、職種問わず生かされる力です。
是非自己PRをマスターして、最大限その強みを相手に伝えられるようになりましょう。
面接官の視点を知り、自己PRの正しい型がわかっていると、面接の現場で自分の発言に自信が持てるようになるので、それだけでもメリットがありますよ。
では、いきましょ〜!
当記事の目次
「マルチタスク処理能力」の自己PRの仕上げ方は2通りある
マルチタスク処理能力での自己PRを考える方法は2通りあります。
- 自分で考えて作る
- 就職エージェントを活用してプロと一緒に作る
就活エージェントとは、就活のプロがあなたとの面談を通じて、「就活力アップの支援」と「あなたの条件に合う企業探しの代行」を無料で行ってくれる超便利サービス。
理由は以下。
- 自分で作るのは、「第三者視点」と「人事視点」が欠けるために難しい。
- プロから意見をもらいながら自己PR作った方が時短になる。
- 実際に企業との面接で自己PRをした反応のフィードバックがもらえるため改善ができる。
- そもそも完全に無料なので、使わない手はない。
「え・・・絶対そっちの方がいいじゃん・・・!」って思った方は、あーだこーだ自分で考える前に、まっさらの状態で就職エージェントに申し込んだ方が早いです。
ちなみに僕もエージェントで働く人間ですが、下記に同業者の僕がオススメする就職エージェントを紹介していますので、よければご参考ください。(自分の会社は紹介しません笑)
そして、ここからは具体的に「マルチタスクの処理能力」という強みでの自己PRの作り方に入っていきます。
なので、やっぱり自分で自己PRを作りたいという方は以下読み進めてくださいませ!↓
「マルチタスク処理能力」をアピールする自己PRの作り方
それが下記です。
面接官は、あなたの自慢話を聞きたいわけではなく、あなたが会社に入って活躍できるかどうかを知りたいがために、あなたに自己PRを求めるわけです。
そのためにも、自己PRを作る際は下記の流れを意識しましょう。
1:結論
私は●●という強みを生かして、御社に貢献できます。
2:理由
理由は〜〜〜からです。
3:具体例(エピソード)
実際に〜〜な経験があります。
4:結論(まとめ)
私は●●という強みを生かして、御社に貢献できます。
PREP法という説得力が高まる構成になっています。
PREP法とは、「結論(Point)→理由(Reason)→具体例(Example)→結論」の順番で話すことで、論理的に主張を伝えることができるフレームワークのこと。
就活では、「企業側はあなたの強みには興味がない」と考えたほうがいいでしょう。関心があるのは、あなたを採用するメリットがあるかどうかだけです。
自己PRを作る際の基本ステップについての詳細は下記の記事でまとめていますので、もっと詳しく知りたい方はどうぞ!
まずは例文から見てみましょう。
マルチタスク処理能力の自己PR例文
(結論)
私は、どれだけ仕事を任されても顔色変えずにこなすことができるマルチタスク処理能力を生かして、御社に貢献することができます。
(理由)
というのも、私は営業職を志望しておりますが、何社もお客様を担当し、それぞれのプロジェクトを同時に満足度を下げることなく何社回すことができるか、ということが営業成績に大いに影響してくるのではないかと考えるからです。
(具体例)
私のマルチタスク処理能力が最も生かされた経験は、100名のキャパシティーがあるアルバイト先の居酒屋で、年末ピーク時を自分と店長と副店長の3名のみで運営した時です。
キッチンも合わせると全部で8〜10名でシフトを組むお店で、その日は特に年末のラッシュで、夕方から朝の5時までほぼ満席という状況の日でした。
私は、レジ、ホールスタッフ、ドリンカー、キッチンの一部を任されました。年末で、常に呼び出しや注文が止まりませんでしたが、私はテンパることなく、冷静にいることを努め、さらに必要な仕事を頭の中でタスクに落とし、優先順位をつけて、着々と、そして柔軟に進めていくことを心がけました。
結果として、その日クレームなく回し切る事ができました。
(まとめの結論)
私は自分のこのマルチタスク処理能力をいかし、御社で誰よりもたくさんの顧客を持ち、成果を高めることができる営業として貢献していければと考えております。
どうぞよろしくお願いします。
それでは、各STEPごとに見ていきましょう。
STEP1:結論
(結論)
私は、どれだけ仕事を任されても顔色変えずにこなすことができるマルチタスク処理能力を生かして、御社に貢献することができます。
最初に結論から話すことで、面接官も話の全体像を掴みやすく、話をわかってもらいやすくなります。
ポイントは、「強みは●●です。」ではなく、「貴社に役立てることができます。」と、相手メリットを結論にしているところです。
キャッチコピーでさらに印象を強めましょう
自己PRではうまくキャッチコピーを使って印象を強めるという工夫をしても良いと思います!
【例文】
私は、どれだけ仕事を任されても顔色変えずにこなすことができるマルチタスク処理能力を生かして、御社に貢献することができます。
私は、誰よりも多くの仕事を回す事ができるマルチタスク処理能力を生かして、御社に貢献することができます。
いかがでしょうか、少し表現を変えるだけで単純に「マルチタスク処理能力が自分の強みです」というよりも印象に残りやすくなった気がしませんか?
面接官は機械ではなく人間ですから、このような「ちょっとした表現の違い」で印象が変わったりするものです。ぜひ工夫していきましょう!
なお、面接官からの印象を強めるキャッチコピーの作り方は下記記事でまとめました!ぜひそちらをご覧ください。
STEP2:理由
(理由)
というのも、私は営業職を志望しておりますが、何社もお客様を担当し、それぞれのプロジェクトを同時に満足度を下げることなく何社回すことができるか、ということが営業成績に大いに影響してくるのではないかと考えるからです。
ポイントは、以下です。
1:相手の企業の仕事をしっかりとイメージしていること。
2:あなたの強みがなぜその仕事に生かされるのかの理由を話せていること。
まずは自分が応募している仕事がどんな仕事で、どういう力が求められているかをホームページや説明会での話などから情報収集しましょう。
そしてあなたの「マルチタスクンボ処理能力」という強みが、どう生かされるのかをイメージしましょう。
STEP3:具体例(エピソード)
(具体例)
私のマルチタスク処理能力が最も生かされた経験は、100名のキャパシティーがあるアルバイト先の居酒屋で、年末ピーク時を自分と店長と副店長の3名のみで運営した時です。
キッチンも合わせると全部で8〜10名でシフトを組むお店で、その日は特に年末のラッシュで、夕方から朝の5時までほぼ満席という状況の日でした。
私は、レジ、ホールスタッフ、ドリンカー、キッチンの一部を任されました。年末で、常に呼び出しや注文が止まりませんでしたが、私はテンパることなく、冷静にいることを努め、さらに必要な仕事を頭の中でタスクに落とし、優先順位をつけて、着々と、そして柔軟に進めていくことを心がけました。
結果として、その日クレームなく回し切る事ができました。
さて、結論を述べたあとは、これまであなたの「マルチタスクの処理能力」が最も活かされた時のエピソードを話しましょう。
強みが活かされた経験の話は、あなたがマルチタスクに強い人材であることの根拠になり、信ぴょう性を高める役割を果たします。
オーソドックスな話の構造としては、下記のような順番でお話しするとまとめやすいです。
- エピソード概要
- 詳細
- 成果
日本は謙虚さが重んじられるため、人によっては、良い成果を話すことに抵抗があるかもしれません。
しかし、これはあくまでも自己PRです。
もし謙虚になりすぎて、成果が出てない話などをしてしまうと、面接官からすれば「なぜこの話をしているんだろう。アピールする気ないのかな・・・」と不安に思ってしまいかねません。
素直に都合の良い成果の話をするのも、志望度を相手に伝えるという意味では重要なのです。
STEP4:まとめの結論
(まとめの結論)
私は自分のこのマルチタスク処理能力をいかし、御社で誰よりもたくさんの顧客を持ち、成果を高めることができる営業として貢献していければと考えております。
どうぞよろしくお願いします。
ポイントは、最初の結論とは少し異なる言い方をすることです。
上記の例のように、冒頭の結論はシンプルにまとめて、後半の結論は少し具体性を持たせて書くといいでしょう。
マルチタスク処理能力の自己PRで注意すべきポイント
「マルチタスク処理能力」をアピールするにあたって気をつけたいポイントとしては、マルチタスクを処理する上で、どんな工夫をしているのかを具体的に書く。
その工夫が、再現性が高いものであれば、よりGOOD。
企業としては、あなたの強みが「自分たちの会社のプラスになるかどうか」がとても重要な指標になりますから、あなたのマルチタスク処理スキルがどんな状況でも再現できるようなスキルになっているかどうかは重要なポイントになります。
それがないと、「適当に話してるんじゃないか?」「この話、誰だって言えるんじゃないか?」などの不安を抱かせることになりかねないので、注意。
例文では、冷静でいることや、頭の中でタスクを一覧にして着々とこなしていくことなどをマルチタスク処理のポイントとして伝えています。
マルチタスク処理能力の自己PRの例文まとめ
いかがでしょうか。下記のように自己PRを作ると、信ぴょう性もあり、企業とも繋げられる自己PRになります。
1:結論
私は●●という強みを生かして、御社に貢献できます。
2:理由
理由は〜〜〜からです。
3:具体例(エピソード)
実際に〜〜な経験があります。
4:結論(まとめ)
私は●●という強みを生かして、御社に貢献できます。
例文をつなげると以下のようになります。
「マルチタスク処理能力」での自己PRの例文まとめ
(結論)
私は、どれだけ仕事を任されても顔色変えずにこなすことができるマルチタスク処理能力を生かして、御社に貢献することができます。
(理由)
というのも、私は営業職を志望しておりますが、何社もお客様を担当し、それぞれのプロジェクトを同時に満足度を下げることなく何社回すことができるか、ということが営業成績に大いに影響してくるのではないかと考えるからです。
(具体例)
私のマルチタスク処理能力が最も生かされた経験は、100名のキャパシティーがあるアルバイト先の居酒屋で、年末ピーク時を自分と店長と副店長の3名のみで運営した時です。
キッチンも合わせると全部で8〜10名でシフトを組むお店で、その日は特に年末のラッシュで、夕方から朝の5時までほぼ満席という状況の日でした。
私は、レジ、ホールスタッフ、ドリンカー、キッチンの一部を任されました。年末で、常に呼び出しや注文が止まりませんでしたが、私はテンパることなく、冷静にいることを努め、さらに必要な仕事を頭の中でタスクに落とし、優先順位をつけて、着々と、そして柔軟に進めていくことを心がけました。
結果として、その日クレームなく回し切る事ができました。
(まとめの結論)
私は自分のこのマルチタスク処理能力をいかし、御社で誰よりもたくさんの顧客を持ち、成果を高めることができる営業として貢献していければと考えております。
どうぞよろしくお願いします。
字数とか尺に制限がある場合は?
1分以内にプレゼンせよってパターンとかもどうしたらいいの?
こちらの例文は2〜3分程度で会話の中でお話しする前提の長さなので、尺や履歴書のフォーマットに合わせてボリュームは調整してください。
以下に尺別、用途別の自己PRのテンプレートをまとめています。
その他、いろんな強みで自己PRを考えてみたい方は、下記の記事をご覧ください!様々な自己PRの例文が詰まっていますので!
自己PRができたらまずは企業の反応を見てみましょう
自己PRができたものの、本当にこのエピソードは企業に響くのか?という心配はありますよね。
その心配は、スカウトサイトに自己PRを登録すると解決できます。
スカウトサイトのプロフィールを書くと企業からの反応がわかり、自己PRが上達します。
スカウトサイトは、あなたのプロフィールを登録しておくことで、それを見た企業から「うちを受けないかい?」とスカウトされるサービスです。
ということは・・・
「あなたの強みや経験」に対し、企業がどんな反応をするか見ることができるってことです。
スカウトサイトは無料で使えるので、自己PRを磨くためにも、プロフィールをスカウトサイトに登録することをオススメします。
でも・・・スカウトサイトって、どのサービスがいいの?
スカウトサイトってどんなサービスがあるの?
結論から言うと、スカウトサイトは有名どころだけ登録すればオッケーです。
となれば、選択肢は以下の3択に絞れます。全部登録してもメリットはありますし、まずは一つからでも大丈夫です。
・OfferBox→就活生の4人に1人が登録するスカウトサイト。業界では圧倒的にナンバー1です。高品質な無料の適性診断AnalyzeU+を利用できます。アクティブユーザー数が多く、企業のスカウトに対するモチベーションも高いです。
・dodaキャンパス→穴場のスカウトサイト。運営企業は大手企業のベネッセなので安心です。JTBやmixiなど大手有名企業も参画しています。無料の適性診断ツールも利用できるので、自己PR作成に役立ちます。
・キミスカ→変り種ですが、有名です。他社の選考状況を登録することで、スカウトをもらえるという少し変わったサービス。有名企業の選考を進んでいる方にオススメです。
なかなか自己PR作成が進まない方は他人にアドバイスをもらいましょう
他人からアドバイスをもらうのは、以下のような方法があります。
- 自己PRの例文を徹底的に見る
- 友達とか親に聞いてみる
- 就職エージェントに相談する
下記に当サイトの強み別に分けて例文を用意していますので、読むと参考になるはず。(旧自己PR版から工事中です)
また、友達とか親に聞いてみると、自分で考えているものとは全然違う強みが見つかるはずですよ。
さらに、就職エージェントを利用して、専門的なプロから無料で自己PRのアドバイスをもらう方法もあります。
就職エージェントも無料で利用できます。下記にまとめていますので、興味ある方はどうぞ。