自己PRの書き方で迷っている。
全体の構成とか、書き出し方とか締め方とか正しい方法があれば知りたい。
フォーマットの文字数に合わせた例文も見たい。
当記事では上記の悩みに答えます。
今回は数千人の履歴書やESを見てきた就活支援のプロである僕が、圧倒的に印象に残すための自己PRの書き方を伝授します。
当記事の目次
自己PRの書き方の大前提!自己PRの全体構成とテンプレート
まずは自己PR全体がどういう構成になればいいのか解説していきます。
が、その前に自己PRってそもそも何かっていうことを知っておくとスムーズに理解できると思います。
自己PRってそもそもなんなの?
自己PRとは、自己アピールの略ではないって知ってました?
PR=「パブリックリレーション」です。
意味としては「自分と会社を繋げる活動」と捉えておけばオッケー。
つまり、「自己PR」してくださいの意味としては・・・
「あなたのすごさを教えてください」→×
「あなたが企業にとってどういう存在なのかをアピールしなさい」→○
自己PRの構成・テンプレートは
上記を踏まえて、自己PRであるべき基本構成は以下の3つです。
- 結論
- 強みが生かされた or 強みを培ったエピソード
- 強みを企業でどう生かせるか
これでオッケーです。抜け漏れない綺麗な形ですね。
ちなみに、エピソードの主な役割は、「信ぴょう性アップ」です。
自分の強みって、ぶっちゃけなんとでも言えますからね。
僕の強みは我慢強さです。
と伝えたところで、本当かどうか確かめようがないわけですから、選考官からすれば、できるだけ「根拠」を聞きたいのです。
自己PRの書き出し方と印象に残すコツ【結論部分で惹きつける】
自己PRの書き出し方は先ほどお伝えした流れの通り、「結論」を書くということですね。
- 結論←ここの話
- 強みが生かされた or 強みを培ったエピソード
- 強みを企業でどう生かせる
自己PRの書き出しのポイントは2つです。
- ポイント1:前置きは短くシンプルに
- ポイント2:キャッチコピーを利用して惹きつけを強化
ポイント1:前置きは短くシンプルに
まずは一番相手に伝えたい「結論」から言ったほうがいいですね。理由は以下の通り。
- 最初の部分が最もよく見られる
- ぱっと見で何が言いたいか伝わる
- 先に言いたいことが伝われば、そのあとの記述も読まれやすい
企業の選考官は日々何枚ものESや履歴書を見ていますから、できるだけ省エネで読んでもらえるようにしたほうがいいですね。
以下のようなイメージです。
良い書き出しの例文(言いたいことが即伝わる)
私の強みは、協調性です。
悪い書き出しの例文(前置きが長い)
私は、高校時代バレーボール部に所属しておりまして、セッターを任されておりました。セッターという役割で大事なのは、チーム全体を俯瞰し、チームメンバーの特徴や強みを掴んでおくこと。
チームワークの要である「セッター」として培った、協調性が私の強みです。
ポイント2:キャッチコピーを利用して惹きつけを強化
さらに多くの就活生の中で埋もれないためには、「キャッチコピー」も有効です。
私の強みは、協調性です。
よりも、
私の強みは、6年間のチームプレーで培った協調性です。
私の強みは、誰にも負けない協調性です。
私の強みは、チーム全体の利益を優先できる協調性です。
のほうが次が読みたくなりませんか?
キャッチコピーといっても、別に専門のコピーライティングスキルが必要なレベルのことではありませんよ。
「ん?何それ何それ?」と気になる程度のレベルでオッケーです。
下記にキャッチコピーの作り方はまとめているので、ぜひご覧ください。
面接ではなくESや履歴書など事前に準備ができるものに関しては「いかに表現の工夫をしたか」なども評価の対象となるのでぜひチャレンジしてみてください。
自己PRの中身はエピソードを書きましょう【字数はここで調整します】
次に自己PRの信ぴょう性を高める役割のエピソード部分。
- 結論
- 強みが生かされた or 強みを培ったエピソード←ここの話
- 強みを企業でどう生かせるか
このエピソードの部分をいかに広げるかで、自己PRの字数を調整するイメージですね。
さて、このエピソードですが大きく分けて二つの方向性があります。
- 強みが生かされたエピソード
- 強みを培ったエピソード
これはどちらでも問題ありません。書きやすい方で書いてください。
強みが生かされたエピソード
その強みが過去に生かされたエピソードを話すことによって、自己PRの信ぴょう性を高めます。
私の強みは、チーム全体の利益を優先できる協調性です。
(以下エピソード)
その強みが最も生かされたのは、高校時代に所属していたバレーボール部です。
私はセッターというポジションで、チームの力がフルに発揮され、チームが勝つことだけを考えてプレイし続け、2年生からスターティングメンバーに選ばれました。・・・
強みを培ったエピソード
自己PRの信ぴょう性を高める方法として、強みを培ったエピソードを語ることも可能です。
私の強みは、チーム全体の利益を優先できる協調性です。
(以下エピソード)
その強みを培ったのは、高校時代に所属していたバレーボール部です。
私はセッターというポジションだったのですが、常に冷静に試合を俯瞰し、メンバーの調子や相手チームとの相性などを考え、自分が目立つことより、何よりもチームの勝利を優先させて、試合展開を作っていく必要があります。
高校時代の3年間、常にそのような協調性を求められる環境でチームワークを叩き込まれました。
自己PRを書く欄に合わせてエピソードの分量を調整
自己PRの文字数を調整する場合は、このエピソードを主に調整しましょう。
長ければ、細かい描写やその時の気持ちまで語る。短ければ、起こった事実のみにする。みたいな感じです。
自己PRの締めの部分の書き方【最重要パートです】
最後に自己PRのメインパートともいうべき、最後の締め方。
- 結論
- 強みが生かされた or 強みを培ったエピソード
- 強みを企業でどう生かせるか←ここの話
自己PRの締め方のポイントは、企業に自分が貢献できることを伝えるということ。
企業にあなたを採用するメリットを自ら伝えるイメージです。
この部分を書くためには以下が必要です。
- 企業の情報を集め、働くことをイメージしておく必要がある
- 求める人物像を読み解く必要がある
- 自分の強みと企業の求める人物像を合わせる必要がある
会社説明会とか選考の逆質問などでは、「ここで活躍するためにはどんな力が必要か」「求める人物像はどういう人間か」をイメージするために質問などすればいいですよ。
例文は以下の通り。
私が志望している貴社の営業職は、いろんな専門家とプロジェクトチームを組んで、お客様に価値を提供するため、チームワークを重要になると考えております。
私は自らの協調生を活かし、プロジェクトの中心に立って、誰よりもチームのパフォーマンスを高めることにコミットし、お客様の満足と信頼を勝ち取るような営業として貴社に貢献していきたいと考えております。
よろしくお願いいたします。
「企業理解」と「自分を採用するメリット」をアピールしましょう。
自己PRの締め方については以下に詳しく解説していますので、そちらをご覧ください。
自己PRの文字数に合わせた例文集【200文字・400文字・800文字】
文字数の調整の仕方のイメージをしていただくために文字数別の例文も用意しました。
エピソードの分量を基本的には調整し、あとは結論部分や締めの部分もバランスを調整するイメージですね。
以下ご覧いただけるとイメージつくかと思います。
200文字の自己PRの例文
私の強みは、高校のバレーボール部で培った協調性です。
私はセッターを務め、自分が目立つことより、チームの勝利を優先して動かなければならない裏方ポジションで3年間練習に励み、チームワークを学びました。
私が志望している貴社営業職もプロジェクトチーム制でチームワークが重要になると考えております。
私は強みである協調性を活かし、チームとしてのパフォーマンスに誰よりもコミットできる営業として貴社に貢献します。(199字)
400文字の自己PRの例文
私の強みは、チーム全体の利益を優先できる協調性です。
その強みを培ったのは、高校時代に所属していたバレーボール部です。
私はセッターというポジションだったのですが、常に冷静に試合を俯瞰し、メンバーの調子や相手チームとの相性などを考え、自分が目立つことより、何よりもチームの勝利を優先させて、試合展開を作っていく必要があります。
高校時代の3年間、常にそのような協調性を求められる環境でチームワークを叩き込まれました。
私が志望している貴社の営業職は、いろんな専門家とプロジェクトチームを組んでお客様にサービスを提供するために、チームワークが重要になると考えております。
私は自分の強みである協調性を活かし、プロジェクトの中心に立って、誰よりもチームのパフォーマンスを高めることにコミットし、お客様の満足と信頼を勝ち取るような営業として貴社に貢献していきたいと考えております。
よろしくお願いいたします。(395字)
800文字の自己PRの例文
私の強みは、チーム全体の利益を優先できる協調性です。
その強みを培ったのは、高校時代に所属していたバレーボール部です。
私はセッターというポジションだったのですが、常に冷静に試合を俯瞰し、メンバーの調子や相手チームとの相性などを考え、誰よりもチームの勝利を優先させて、試合展開を作っていく必要があります。
ただし自分がスターティングメンバーに入るためには、監督へのアピールも必要なので、自分のアピールとチームへの貢献のジレンマを常に感じていました。
しかし、監督には「セッターはエースではないし、目立たないが、裏方でチームを支えてなんぼだ」と教えられ続け、私は自己顕示欲を抑え込み、とにかく「チームがどうやって勝つか」だけを考え、プレイするようにしました。
チームメンバーの練習の動きを常に見て、チームメンバーと誰よりもコミュニケーションをとり、メンバーが考えていることや癖・長所などの理解に努めました。
そうしているう地にチームメンバーと息が合ってきて、チームとしてパフォーマンスを発揮することの喜びを感じるようになりました。
高校時代の3年間、常にそのような協調性を求められる環境でチームワークを叩き込まれたと思います。
私が志望している貴社の営業職は、クリエイターやエンジニアなど、様々な分野の専門家とプロジェクトチームを組み、お客様にソリューションサービスを提供するという理解をしており、非常に高度なチームワークが求められるのではないかと考えております。
私は自分の強みである協調性を活かし、プロジェクトチームの中心に立って、誰よりもチームメンバーとコミュニケーションをとりつつ、チームパフォーマンスを高めることにコミットし、お客様の満足と信頼を勝ち取るような営業として貴社に貢献していきたいと考えております。
よろしくお願いいたします。(763字)
自己PRの書き方のポイント【さらに評価を高めるために知っておきたい】
さらにあなたの自己PRを読んだ選考官からの評価を高めるためのポイントを解説します。
気にしておきたいのは、以下の3つです。
- 文字装飾もしよう。
- 正しい言葉遣い。
- 丁寧に書くこと。
1:文字装飾もしよう。
自己PRはよっぽど固い会社でない限りは、文字を装飾して読みやすくする工夫はしたほうがいいです。
例えば、以下のような装飾です。
- 太字
- 下線
- 文字の大きさ
特に絶対読んでほしい強調部分は目立つようにすべきです。
あまりに派手とかカラフルとかは非常識と見られるかもなのでやり過ぎは問題ですが、読む側としては読みやすく工夫してくれることはありがたいのです。
2:正しい言葉遣い。
面接で、口頭で自己PRする場合と、書く場合は異なりますね。
特に気をつけるべき部分は2つ。
- 一人称は、「私」
- 相手の会社は御社ではなく「貴社」
3:丁寧に書くこと。
綺麗な字が書けなくても大丈夫。
ただし、丁寧に気持ちを込めて書きましょう。
何枚もESとか履歴書を見ていると、字が下手でも「丁寧に書いているか、そうでないか」わかりますからね。
誤字脱字もできるだけないように、注意しながら書くようにしましょう。
今回は以上です。
自己PRの書き方をマスターして、書類選考は全て合格できるようにしましょう!
以下様々な自己PRの例文を解説付きでまとめていますので、ぜひご覧くださいね。